2023年3月22日 晴れ
痛風の改善具合を確認する山行、ハードなものはよろしくないので選んだのが最近?人気の八子ヶ峰(やしがみね)。標高差は約500m、計画ではプール平から八子ヶ峰公園を通過して大門街道の山ノ神まで約10km、自転車で車回収の予定だったが、スズラン峠西側の路肩残雪が多く危険を感じたのでプール平から八子ヶ峰(西峰)の往復とした。結果距離11.6km、標高差530m、累積標高780m
駐車場から舗装道路を新湯目指して登ってゆく。新湯のコンクリート橋の先に小屋付きの橋、扉を開けて渡る。始めは宿の通路と思ってしまい、橋を探してうろうろ。
橋を渡って一登りで舗装道路に出て、道標に従い再び山道
地理院地図で二手に分かれて再び合流する道の稜線側に入るが、踏み跡は殆ど無い。冬道らしくテープや目印がある。
合流すると稜が狭く、岩っぽい道となる。新緑のトンネルもよいだろう、もうすぐ
最初のピークの登りからやっと雪道となる
最初のピーク(1811m)を超えると、今日の本当の目的ヒュッテアルビレオ。遮るものがなにもない広い稜上に建つ。
10年前には真っ赤だった印象的な屋根もすっかり色あせている
だだっ広い広場に八子ヶ岳東峰の表示
なだらかな稜の先に八子ヶ峰(西峰)、車山の右懐にかぶっているのでわかりにくい。行くまで車山を八子ヶ岳と勘違いしていた
近づいてみれば山頂はスキー場のリフトトップだった。幸い最上部のリフトが今日は動いていないので静けさが保たれている。
振り返って蓼科山を背景に(道標のすぐ後ろがリフト終点)
車山と遠く穂高・槍。足元は行くはずだった稜線がなかなか綺麗
見納め
春待ち顔の木の芽、背景は縞枯れ山と茶臼山、八ヶ岳の主稜で唯一未踏。この冬に行っていたはずの場所
ヒュッテアルビレオは2013年10月にスズラン峠から蓼科山を登っている際、霧の稜線から突如現れた真っ赤な屋根が印象に残り、いつか行ってみたいと思っていた。ただ、リゾート開発が進んだ一角にある狭い山域の低山なので、山自体に興味は湧かず、すっかり忘れていた。それが、負荷の少ない雪を歩ける条件で思い出し今回の計画になった。スズラン峠からなら30分だが、せっかくなので長い登りの末に対面したいと思い、プール平から登る。登り一辺倒のちょっと長い尾根だ。
標高1800m以下の雪はすっかり解けて濡れた落ち葉の道、発酵臭が漂っている。標高1600付近から1811ピーク手前までは両側が急傾斜で落ちる顕著な稜線歩き、ピークを過ぎると稜線のヒュッテが視界に入る。10年前の印象に強く残っていた大きな三角屋根は色あせていて、月並みだが時の流れを感じた。営業は今も素泊まりのみで夏場だけのようだ。今頃の季節にのんびり過ごしたたらさぞよかろうと思う。
この山行の計画名は八子ヶ峰、主な目的はヒュッテ訪問、隠れた目的は新装備のデビューだったのだが、失敗多数。
1.初のミラーレス一眼(EOSR50):ピント合わせどこ?(昨日遅く届いた)
2.テルモス:アルビレオでティータイムのはずが、紅茶を入れたまま置いてきた
3.バーナー:山頂でカップ麺の昼食の予定だったが、燃料タンクを入れ忘れた
今回仕方なくピストンとしたが、行きと帰りで同じ道ながら、方向が180度違うため帰りもなかなか楽しかった。稜に付けられた自分のトレースを眺めるのも、辿るのも。
5時間の行程でさほど急な登降もなくどちらかと言えば楽ちん山行だったが、車に乗って30分ほどで右太もも内側が攣ってしまい、路肩に急停車。下りて車の陰で悶絶寸前。脹脛や手なら対処はわかるが、どうしてよいかわからず脚を伸ばして痛みをこらえて、でも数分だったろうか。しばらく休憩し、シートポジションを脚に負担ないようにして、ポカリを飲んでなんとか帰宅。下道で高速料金を節約しようと思っていたが、一目散で帰宅。筋弛緩剤が必要かも。痛風はなんとか4回目の発作は免れた模様。