新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

ピクニック日和の巾着田にお出でください

2024年4月16日 夏日

美しい新緑の日和田山を見に巾着田に行ってみた。

 

お決まりの構図、桜は散ってしまったIMG_3303

土手を下りれば散歩道IMG_3306

足元にタンポポIMG_3313

彼岸花エリアにはムラサキハナナIMG_3316ムラサキハナナ

菜の花がいつの間にか沢山咲いていたIMG_3311

広場にくつろぐIMG_3325

巾着田の名がどこから来たのかわからないが、水田としては不思議な構造だ。川床よりも高い上に、高麗川との間に土手がある。ここは奈良時代高句麗から移住してきた人の里。韓国語で「田」とは「畑」を意味するらしい(畑は和製文字)。それならば「巾着田」が巾着型をした畑という意味でつじつまが合う。ただ、今の韓国と高句麗が同じ言葉を使っていたかはわからない。高句麗新羅に征服されていて、高句麗語はすでに消滅している。高句麗滅亡後の半島には中国大陸からたくさんの人的流入があるので、今の韓国人とも同じではないはずだ。

高句麗語と日本語には共通している部分もあるようだが、高句麗との文化交流もあったのだから当然だろう。誰の説かは忘れたが、半島は2万年前から8千年前までなぜかわからないが無人だった時期があり、その後半島に縄文人縄文時代は14200年前– 5000年~7000年前)が渡ったというものだ。それが本当ならば高句麗語と縄文語が似ていても不思議はない。

半島に渡った縄文人は、その後大陸から進出してきた民族に追われて南下した。大陸から進出してきた諸民族が現在の韓国人の先祖。ゲノム解析では中国人と日本人の中間(混血)が現在の韓国人との結果が出ている。

言語学上も似た単語はあるものの韓国語と日本語は別のものであるらしい。縄文語と高句麗語はどうだろう。

最近東北方言と出雲方言の類似性と、縄文語の痕跡があるのではないかとの研究もある。個人的には東北方言が縄文語かもしれない事と、関東に残るアイヌ語の地名とされているものが実は縄文語ではないかと漠然と考えていたので、その記事を見た時には我が意を得たりで、なんだかワクワクする。

巾着田を散歩しながら、はるか昔に敵対したり同盟を結んだりした高句麗の事をいろいろ空想するのは楽しい。

なつかしい山道

2024年4月15日 晴れ

久しぶりに古い道を通って岩場に行ってみた。IMG_3295

ここを入って少し進むと左に分岐している所に「富士見の丘 物見山方面へ」の道標がある。岩場へは直進する。日和田山の岩場がメジャーになる前はこの道が正規のルートだった。現在は日向自治会館脇からが正規ルートとなっているので、ほとんど利用されていないのか途中に小さな崩壊や藪っぽい所がある。男岩・女岩少し手前の小さな岩(子供岩)の前を抜けて自治会館脇からの正規ルートに合流している。肩を壊してからすっかりご無沙汰だが子供岩を超えてみる。足が上がらなくなったがクリア。男岩と女岩にはそれぞれ1パーティーが取り付いていた。しばらく来ていないが、なんだか上の方の形状が違っているように見えた。ここの岩はホールドが黒光りするほど使い込まれている。どれだけたくさんの事を記憶しているのだろうか。

男岩の脇を登って見晴らしの丘に出て、金刀比羅神社にお参りして、膝が痛くなったので巻き道から富士見岩の道に抜ける。この辺りは山つつじが多いIMG_3300

物見山山頂の山桜はまだ少し残っていた。IMG_3302

根元のチゴユリももうすぐ咲きそうだ。

 

下りは黒尾根に回ってみた。北向き地蔵に続く主稜線ではハイカーが何組か歩いていた。トレランもいる。黒尾根に入ってしばらく下ると思いがけなくマウンテンバイクが登ってきていた。寒さに身構える必要がなくなって、皆さんそれぞれに楽しんでいる模様。

鶯の地鳴きが藪から聞こえてくる。記憶を頼りにしっかり練習して春の歌を歌ってほしい。

奥武蔵の山笑う ヤマツツジが見頃

2024年4月12日 晴れ

一昨日、武尊山からの帰りに小川町から八高線沿いの道に入ると、沿道の低山が芽吹き始めていて感動的だった。この沿線から見える標高300m前後の山、ほぼ植林されていない落葉樹の林、まさに山笑う。日和田山も芽吹いているにちがいなく楽しみだった。

登山口、桜が散って開ききらない新緑とツツジが見頃になっていた。IMG_3276

二の鳥居からの巾着田、桜がまだ咲いているがもう散り始めているだろうIMG_3278

金刀比羅神社前から、山桜の花は散ったが葉が綺麗IMG_3279

山つつじ満開IMG_3281

花びらが少しちじれたものとIMG_3286

ぴんとしたものIMG_3287

ミツバツツジも自生しているIMG_3285

滝不動前にはシャガ、人が持ち込んだものなので、これがあると人の生活があった印IMG_3289

 

この時期の日和田山は毎日変化があり楽しい。山桜の開花から3週間ぐらいが最も良い。寒さからも解放され、日差しも柔らかく、風もさわやかだ。新緑を追いかけて、奥武蔵、秩父、奥秩父へと歩くのもよいだろう。

獅子ヶ鼻山 そろそろ雪が危ない

2024年4月10日 快晴

1月9日に敗退した獅子ヶ鼻山に再挑戦。今朝は3月並みの冷え込み。古い雪は昨日の雨で濡れてカチカチ、その上に真っ白な雪化粧。高気圧の張り出しで微風快晴。多少靄がかかっていたが真っ白な国境稜線が綺麗に見えて、これ以上ない好条件。心配した獅子ヶ鼻の雪もかろうじて残っていた。

 

熊に壊された?道標か、以前は隣の木にカメラが付いていたが回収された?IMG_3201

わずかな区間だが夏道が出ていたIMG_3204

雨氷、見るのは2回目IMG_3206

鹿ノ俣山への稜線に出る。雪が何とかつながっているIMG_3209

鹿ノ俣山付近にも雨氷(鹿ノ俣山と気が付いていない)IMG_3218

手前に崩れかけの雪庇と、その先はすでに落ちて藪が出ているIMG_3220

藪を抜けるとまた雪庇。気をつければ雪庇がある方が楽IMG_3222

獅子ヶ鼻への稜線(この時は鹿ノ俣山に向かっていると思っていたが少し疑っている)IMG_3224

前方にまたまた藪IMG_3231

獅子ヶ鼻山の肩(ここに上がれば鹿ノ俣山が見えると思っている)IMG_3237

獅子ヶ鼻山の細い山頂、雪がかなり痩せてやっと乗ってる感じ。これを見て獅子ヶ鼻に着いてしまった事に気が付いたIMG_3241

剣ヶ峰山までの稜線はやっぱりすっぱり切れている。IMG_3242

先端から武尊山IMG_3243

振り返ると、白砂、佐武流、苗場方面(だと思うのだが)IMG_3244

大幅に時間が余ったのでお湯を沸かしてのランチIMG_3256

ブナ平の森の谷には雪解け水、そこここに小さな小川ができていたIMG_3268

すっきり伸びたブナがこの森の特徴か、新緑も見てみたいIMG_3273

ログ獅子ヶ鼻山ログ

駐車地(06:00)-登山道入口(06:05)-分岐(06:25)-鹿俣山(07:25)-獅子ヶ鼻山(08:30)-鹿俣山(9:15/10:10)-ブナ平分岐付近(11:00)-センターハウス(12:00)-駐車地(12:10)

 

ブナ平へのルートを外してしまった。地形図で見るよりはるかに平坦で、尾根筋がよくわからないし、立ち木を目印にしてもいつの間にかずれている。自身の陰の方向に注意して歩いてみるがなかなか難しい。稀に赤布を見かけるが、単体であると、今ここがルートであることはわかるが、示す方向は分からない。

 

武尊山のブナはすんなり伸びて素直な印象、好きなブナ林。雪のある時は自由に森を歩けるので楽しい。できれば新緑まで雪が残ってほしいが、すでに標高が低い所は笹薮が出始めて、雪が消えてしまうのも時間の問題(新たに降らなければ1週間持たないかも)。いつか芽吹く時期に来てみたい。

今回のルートは良いルートだと思うが、駐車場が問題。玉原スキー場の始業が遅く・終業がはやいので、どうしてもリフトを使わざるを得ない。この時期朝が遅いのも致命的で、今日も午前10時を過ぎるとチェーンスパイクが団子になりだし、踏み抜きも増えた。

新緑が芽吹いて雑木林は衣替え。奥武蔵の季節です。

2024年4月8日 曇り

奥武蔵はなんといっても新緑の頃が一番良い。紅葉はその年の天候によってかなり左右され、奥武蔵では枯れ色の里の紅葉で、鮮やかさでは北の山々や高山にはかなわないが、新緑は遜色がない。これから2週間ぐらいの新緑は、日々変化して飽きない。晴れても雨でもそれぞれの表情が良い。

山桜が見頃。早く咲いたものは散りだしていて、登山道が華やか。IMG_3171

二の鳥居から眺めた巾着田も今が見頃IMG_3172

金刀比羅神社からの眺め。木の芽が開きだしている。この先1、2週間は雑木林の日々変化が楽しい。奥武蔵が輝く季節IMG_3173

気温が上がり雨も適時に降っている今年は、スミレも生き生きIMG_3175

駒高の物見山登山口の山桜、なかなかない銘木IMG_3179

ヒサカキの花に初めて気が付いた。今まで榊と思っていたが代用品らしいIMG_3182ヒサカキ

物見山では馬酔木が見頃IMG_3186馬酔木

和田山山中の、毎年楽しみのしている山桜、久々に満開を見ることができたIMG_3196

物見山に春咲く花のチゴユリホウチャクソウはまだ芽が出始めたところだった。出始めの葉はちょっと区別をつけがたい。同じころに咲くので咲けばわかるが、昨年はチゴユリが見られなかった。消滅していなければよいが。

たんぽぽにベニシジミ

2024年4月6日 曇り

今日は菜の花を楽しもうと偶然見つけた某所に。菜の花畑の真ん中に桜が咲いているのでなかなか綺麗だ。もともとただの畑なので駐車場は無く、狭い農道が1本あるだけなので車では入りにくい場所。離れた場所から歩いてみた。

田舎の菜の花は野菜の取り残しが春先に花を咲かせることが多いが、ここはわざわざ栽培しているようだ。IMG_4534

空いた畑を趣味で作っているのかと思ったが、菜の花畑の一番北の囲いを見て本当の理由が分かった。囲いの中にはミツバチの巣箱が並べられていた。

 

離れた場所に車を止めて混雑している道とは別の休耕地の脇を歩いて行った。だいぶ前から耕作されていない草の畑の脇の、人が入っていないらしい枯草ぼうぼうの道だったところを歩いて行ったら、タンポポが綺麗に咲いていた。誰も来ないから道端のものとは違いのびのびときれい。IMG_4537

このタンポポ、西洋タンポポなのだろうか。日本タンポポは駆逐されてしまったか。

 

しばらく眺めていたら春型のベニシジミが遊びに来た。IMG_4536

 

巾着田の桜はこの土日が満開。土日は混むので巾着田や日和田山には行かないが、家の近くの桜が巾着田の桜とほぼ同じ開花時期であることを確認しているのでわかる。朝から川越日高線高麗川陸橋から先が混雑していた。

山桜の美しさを楽しむ春の登山記(AIが付けてくれたタイトル)

2024年4月4日 曇り

雨が降りそうな雲、かなり低く和田山の山頂を覆っていたが山桜が気になって出かけた。早いものは散り始めているが遅いものはやっと開花。尾根筋や谷筋、方位によって開花はまちまちなので、場所さえ知っていれば長く楽しめる。

木いちごらしい花IMG_3154

名前のわからない花(木)IMG_3155

登山道の花びら(山桜の正しい鑑賞の仕方/いままで)IMG_3157

金刀比羅神社前からの山桜と奥武蔵の峰、雑木林が芽吹いてきたのもわかるIMG_3158

金刀比羅神社の巻き道の谷側には山桜が沢山ある。写真で見ると藪が邪魔だが、現地での眺めは藪を意識が消し去って数段きれいに見えている。IMG_3161

巾着田の桜の様子 3分咲き位かIMG_3166

戻って登山口の少し上IMG_3167

 

おまけの、旧高麗家住宅の枝垂れ桜は満開。一方高麗神社の参道は巾着田と同じようで2分咲き程度だった。IMG_3168

雪が消える前に尾根をもう一回登りたいと思っているが、今年の天気がなかなか悪い。その上体調不良が重なって、貴重な晴れに動けなかったりする。気温が上がり降っても雨になってしまうとさらに融ける。この先チャンスが巡ってくるだろうか。