新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

鹿目撃

2018年5月20日 晴れ

朝日差し込む日和田山の森 IMG_5479.JPG

黒尾根の標高320m付近で鹿を目撃、毛並みが良い大きな個体だった。写真を撮る前に谷筋に下ってしまった。この辺りは杉の人工林であるが、常緑樹の下藪が育っていて、おそらく餌に不足はないと思われる。鹿は平成になってから急速に生息域を東に拡大しているようだ。秩父や旧名栗(現飯能)地区にはいたが、日高にはいなかった。

私は2011年から日和田山周辺を徘徊しだしたが、シカの姿を初めて確認した。鹿といえば山ビルの運び役だ。埼玉県では越生町で確認されている(一時的に持ち込まれた可能性が指摘されてはいるが)。山続きの奥多摩でも「奥多摩湖憩いの路(2009.6.25調査)でヤマビルの生息が確認されています。」との記録がある。まだ笛吹川流域では見たことがないので心配しすぎかもしれないが、嫌な兆候だ。最も鹿だけでなく、最大の運び屋はフェルト靴や登山靴かもしれない。蛭生息地に入ったら、登山靴の底をきれいにすることが求められる。蛭以外の国内地域外来種対策としても有用だろう。奥多摩秩父の山がヒルに乗っ取られてしまったら、気軽に入れる山域がなくなってしまう。蛭は病原菌を媒介しないからか、退治の話はどこにもない。でも確実に観光業には影響が出ると思うのだけれど。

鹿目撃場所 無題.jpg 埼玉の鹿対応 https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/shikahokakujigyou.html

蛭の情報(ヤマビル注意報/ヤマビル研究会) http://www.tele.co.jp/ui/leech/region.html#kanto