2019年12月23日 晴れ
田部井順子さんの碑を偶然発見。
巾着田河原からの日和田山。手前のオレンジフェンスは河原の護岸工事用で、来年2月まで続く(河原のキャンプ禁止)。
田部井さんの碑は巾着田から歩けばすぐ気が付く場所。ベーグル屋さん奥の駐車場、丸の部分。この道の奥が登山口で、いつも反対側から来るので、まったく気が付かなかった。
碑はエベレストを向いて西向き。かなり控えめに、そっと佇む感じ。できれば背後に屏風のようなモノが欲しい感じ
前山の急登に残った秋、コアジサイの紅葉も目にしたことがあっただろうか
日和田山山頂手前の水平道は落ち葉の絨毯
ドウダンツツジの紅葉が残っていた(暗闇散歩では気付かず)。
樹間から武甲山が望める。日没後の逆光なので雪景色は確認できず
田部井さんが通った岩場。 しばらくクライミングをしていない&増えた体重を体が自覚しているためか、今日は険しく見える男岩。
屋根の隙間から見えた大岳山が今朝白かった。雪をまとった奥多摩や秩父の山並みを金刀比羅神社上の西展望台から見たくなった。ところが、雑用を済ませて出発したのが15時40分。二の鳥居でちょうど日没となってしまった。日が暮れても30分は明るいが、逆光のせいもあって雪景色は見られなかった。代わりに偶然田部井順子さんの碑を確認できた。他界されたのが2016年10月20日。碑は今年2019年10月に除幕されている。田部井さんは日本山岳会の会員だったので、碑もその筋がかかわっているようだ。詳細は埼玉支部のHPに掲載されている。毎月の月命日には「思い出登山」が行われているらしい。だれでも参加できて「正午に物見山山頂」なのだそうだ。新聞でこの碑を知った時、「日和田山登山口」とあったので、市有地にどんな理由で碑が立つのかちょっと不快に感じた(それも私に断りなく)。うさん臭い商業主義も感じてしまいそれも不快の一因だった。実際どんなものか見てみようと、何処にあるのか「登山口」をヘッドランプの明かりで探してみたが見つからずそのまま忘れていた。それが今日偶然の発見。実際には登山口下の私営無人駐車場の、一番道に近い場所ではあるが、西北端の道から下がった場所、道からは見下ろす感じ、ごく低い4つの石段を下りたところ、碑と道の間のわずかなスペースにパンジーが植えられ綺麗に咲いていたが、窪地のように感じてしまう場所だ。ちょっと地味すぎないか、遠慮しすぎじゃないのかとも思わせる。アンチ田部井碑から一転親田部井碑に転じる。田部井さんといえば女性で初めてエベレストを登頂した人なのに、山の扱いはマイナーで寂しいものだ。でもこれがもしかしたら田部井さんの謙虚さの表れかもしれない(お会いしたことも著書を拝読した事もないので無責任な感想だが)と思う事にした。碑全般について否定的な感情を持ってはいるが、本当にこの地で良かったのかなぁとも思った。こうなると深田久弥の終焉の地にある茅ガ岳の碑を訪れてみたくなった。年取るとこういうものに興味が出てきてしまうものなのか。