新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

雪も駆け込み

2024年3月7日(最低気温5℃)

一昨日の夜降った雪は昼間のうちに全て溶けたが、今夜もまた雨かひょっとすると雪混じり。3月に入ってだいぶ季節が足踏みしている。今日も風が冷たかった。

先日来の降雪で、この所奥多摩ではかなりの積雪になっているようだ。以前は日和田山から眺めて直接予想していたが、今は山小屋などのSNSの投稿で比較的具体的な積雪量が分かる。便利になった反面「予想外」な楽しみが失われた。

 

川苔山と蕎麦粒山も雪が見えるIMG_3043

大岳山IMG_3044

しばらく行っていない多峯主山IMG_3045

丹沢も雪景色かIMG_3046

気象庁の季節予報が、今年はなかなか当たらない。その予報では、5月までが平年並みで6月以降の夏は高温で降水量が多い傾向となっている。

 

今日の巾着田

2024年3月5日 曇り(最低気温3℃)

待ち時間に巾着田をぶらぶら。桜にはまだ早く梅には遅く菜の花も無い今日の巾着田

河原ではユンボが砂利を掘り出してダンプカーに積んでいた。川床を下げての洪水対策だろうか、水遊びでは水深が深くなりそうなのでお子様には注意IMG_3040

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相変わらず直火の跡が絶えない。石を積んで隠しているものもあるので、禁止されていても無視しているのだろうIMG_3020

桜のつぼみはまだ固い。低温が一週間ほど続く予報なので、早い予想の開花時期も修正されそうだIMG_3021

大きな鳥が近くから飛び立った、慌ててシャッターを切ったがすでに遠く、はっきり写らなかった。トンビにしては大きいと感じたがどうだろうかIMG_3024

水車小屋脇には残り梅IMG_3027

巾着田に菜の花はないが、グラウンドの南に菜の花が咲くであろう場所があったIMG_3030

昨年の冬には稚魚が沢山いたのだが、今日は一匹も確認できなかったビオトープIMG_3031

水路にホタル育成中の看板がある。すぐ後ろには廃材の木材が広く積まれていた。IMG_30411

この砕いた木質廃材は、以前肥料になるという触れ込みでタダで配布していたが、畑に入れたら最後しばらく作物がつくれなくなりそうな代物で木材チップと言うよりは産廃に近いものだと個人的には思っている。IMG_3041

蛍の幼虫は水から上がって土の中でさなぎになるが、この水路はコンクリートで固めてあり、それを乗り越えてもこの木材のくずの山では成虫になれない。だいいち卵を産めない。水路だけではたぶんダメなんだよね。ここしばらく、巾着田の蛍は目にしていない。

日高市は清流と緑を売り物にしているはずなのに、本気度が感じられないんだよね。日和田山も遠足の聖地として売り出してから、登山道(金刀比羅神社の参道)がひどく荒れてしまった。 売ったものは手元に残らない。

 

 

日和田山の森に春の香り

2024年3月4日 晴れ(最低気温-1℃)

先日の矢岳で足に靴擦れができてソラマメ大の水膨れになったので靴を履いて歩けない状態が続いていたが、今日は何とか歩けるようになった。

探せばあるだろうと思っていた山つつじは全く見つけられなかったが、先日咲き始めた馬酔木が満開になっていた。IMG_3013

咲き残った椿の花が一輪IMG_3010

2月20日に咲咲いていたサクラ、緋寒桜ではなく、河津桜でもなく何だろう。低温だったので長持ちしたのか。葉がだいぶ出て山桜のようだ。IMG_3014

蕾だった木も開花していた。これも先に咲きだした桜とよく似ている。IMG_3016

冬に逆戻りしたような気温だが陽だまりは暖かく、そよ吹く風にほのかな香りが乗ってくる。あせびだろうか、椿だろうか。なんだかわからないが心地よい香り。少し前の枯葉とは明らかに違う。膨らんできた木の芽だろうか。

雪の後一旦暖かくなって、このまま早い春かと思ったが、その後低温になり、この先一週間ぐらい低温が続くらしい。日本海側の山は大荒れで、各地から雪崩の遭難が報じられている。雪が少ないとはいえ、降って・晴れて融け・凍って・降ってを繰り返すと弱層ができて当然雪崩は起きやすい。ラッセルはもう十分楽しんだのでそろそろ締まった雪を歩きたいが、タイミングを計っているうちに一気に春が来てしまいそうだ。

 

矢岳、七跳山と大平山のフクジュソウ

2024年2月28日 晴れ

降雪後の秩父ならラッセルの無い楽な雪山を楽しめると思い、矢岳を思いついた。フナイド尾根を利用して、大平山から丸山の尾根で周回できる。時間があればフクジュソウも見てみたい。だが秩父の雪も侮れない。

フナイド尾根の登り口は大久保橋の少し北(鉄塔の管理道)IMG_2912

大反山からの主尾根との合流点にロープがあり、フナイド尾根は登山道ではないとの張り紙がある。(通行禁止ではなく道迷い防止用のロープと判断)ロープの先を右に行けば大反山IMG_2920

伐採地から、右端の高い山は赤岩の頭かな?IMG_2924

尾根がやせてくる。尾根上にさほど危険はないが、下りが急で雪に足場を隠されているので慎重に(木の根や石車が隠れている)IMG_2931

積雪はおおむね20cmほどIMG_2936

矢岳。最近すっかり普通の山になったIMG_2940

 

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木の間から武甲山IMG_2944

誰の足跡?夏道を知っているのか比較的沈まないルートかつ赤テープの近くを歩いているトレース。有難く利用させていただいたが、迷惑だったかもしれないIMG_2945

赤岩ノ頭、尾根から少し外れているので素通りするところだった。(立橋山は気付かず素通りした)IMG_2950

トンネルの雪道(ここを登ったところが立橋山だったらしい)IMG_2954

坊主山IMG_2960

坊主山の次のピークで一休み。気温が上がってポカポカ(-8℃→0℃)背景は七跳山、左に大平山IMG_2962

下ったコルから信越方面の白い峰が霞んで見えたIMG_2969

林道を横切り、大平山への道標IMG_2981

大平山IMG_2982

カラ沢源頭を下ってカラ沢に、雪の下からフクジュソウ。雪があって自生地エリアが分からないので沢の右岸側を高巻き。IMG_2985

雪が解けた木の根元にこじんまり。フクジュソウエリアが分からないので、踏まないように遠くから。他は殆ど雪の下なので、うかつに踏み込むと荒らしてしまう(行っていながら、なんですが) IMG_2988.jpg

ずっと下って二股の左岸に鹿柵があり、踏み跡。踏み跡は獣道程度で一部の鹿柵は谷の崩壊とともに崩れてしまっていた。(鹿柵ゲートを道しるべに考えていたのでちょっと迷う)踏み跡はザレた急斜面に着けられていて非常に悪い。滑ると谷に落ちるIMG_2997

廃林道に達して一安心、この先長い林道歩きIMG_3001

べちゃ雪になっているかと思ったが、まださらさら。赤岩の頭から先は稜線が細く両側が切れ落ちている、短いが急なアップダウンが多い。雪に隠れた木の根や石は踏み込むまでわからないので下りで時間がかかる。積雪も風の影響で吹き溜まりができ、積雪数センチから30cm位までの幅があり歩くリズムが保てない。予想外に苦しくも楽しい尾根。主稜線に辿り着いたときには2時間遅れだった。今来た道を引き返すのは気が進まず先に進む。この先は下り基調だから楽だと考えた。だが、七跳山から北東の尾根に進むと予想外に雪が深い。特に大平山の下りは深くて体力を消耗し時間短縮ができない。1469mピークを過ぎて一休み。尾根を末端まで辿り大久保橋に直接下りたい気持ちと、フクジュソウの自生地を確認したい気持ちがある。計画では大きく下って自生地を確認後登り返すのだが、時間が足りない。散々迷ってカラ沢を下る事にした。下ってみると、雪の谷は下りにくく、左岸道も崩壊著しく、はたして時間短縮になったのだろうか。

矢岳は初心者の頃行きたかった所だ。当時はインターネットや紹介記事もなく未知の山だった。行くなら白久駅から熊倉山経由で酉谷山を回って矢岳の尾根を武州中川に下る計画。今では二つの尾根共に昭文社地図にも破線表示されるほど一般登山道化してしまった。今回の山行でもたくさんのテープが付けられていて、迷いようがないほどだった。それに現在はGPSGPSアプリがあって、迷う心配はなくなって気楽に行ける場所になってしまった。

区切りをつけるために熊倉山から酉谷山も歩いてみようか

 

ログログ

駐車場(6:00)-登山口(6:12)-篠戸山(8:00)-矢岳(9:20)-赤岩ノ頭(10:10)-立橋山(10:45)-長沢背稜線(11:40)-七跳山(12:50)-大平山(13:40)-下降点(14:20)-源頭部(14:40)-登山口(16:50)-駐車場(17:30)

 

 

 

 

花粉で霞む奥武蔵

2024年2月26日 快晴(最低気温5℃)

奥武蔵は雨だったが、秩父・奥秩父の山には雪が降った模様。強風の冬晴れで微粉が舞っているのはおそらくスギ花粉。

冬晴れなのに霞んでしまった筑波山IMG_2892

木の右側に大持山、子持山。右近景のコブの間に雪の武甲山が頭を出している。木の左には雲に巻かれた結構白い天目山や蕎麦粒山IMG_2894

西の展望台から、雲の左の大きな山はうっすら白い川乗山(だと思う)IMG_2894

大岳山も霞んでいる。左の雲は富士山IMG_2896

丹沢、大山方面は曇り気味で山稜は天気悪そうIMG_2898

和田山の前山は伐採作業が進んで見通しがすっかり良くなった。二の鳥居から見てもすっかり疎林になって下草が見えるようになっていた。IMG_2899

今年は近場の雪が少なく暖冬でもあり、どうも気が乗らない状態だったが、この所やや冷え込んで降雪もあったようなので、もう一度ぐらいはラッセルを楽しもうかと思い始めてきた。天泊もしてみたいが準備が面倒なので先ずは日帰りで。近場の上越方面にルートを探してみようか。今年は二度もラッセル敗退しているので、今度は計画通りに登りたい。そんな都合の好い山あるかな? それともその前に奥秩父で花探しもいいかな。

 

 

 

日和田山の桜、巾着田の桜

2024年2月20日 晴れのち曇り(最低温度14℃)

和田山の麓の桜が咲いていたが、寒緋桜ではなかった。どうやら河津桜のようだ。1本だけで花も少ないIMG_2876

 

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他にも花芽が膨らみだした桜、これが寒緋桜か?IMG_2884

気になって巾着田にも行ってみたが、ソメイヨシノのつぼみはまだ小さかった。IMG_2889

和田山の登山口ではコナラの伐採が始まった。おそらくナラ枯れ対策だと思うが大きな木が倒されて疎林になってしまった。ミツバツツジを植林しているエリアを拡張しているようにも見える。ミツバツツジが綺麗なのは花の時期の一時だけで濃いムラサキの派手な花、雑木林は地味だけど一年中その時期の美しさがある。ありふれたツツジ山などにせず雑木林のまま残してほしいと願う。

一本杉峠から越上山

2024年2月15日 晴れ(最低気温3℃)

一本杉峠からと書いたが、実際には一本杉峠から越上山に向かう途中で一旦林道を横切る所から入山。登山道ははっきりしたトラバース道だが、その北側の稜線にも踏み跡があり、こっちの方が面白い。

 

林道脇に車が四台、狩猟のようだ。この時期は撃たれないように注意IMG_2846

最初のピークから大きいのが越上山、その奥に少し霞んで大平山。日陰には残雪(ルート上に雪は無い)IMG_2847

結構岩っぽく、短いけど急な登りIMG_2850

見たことあるような大岩が立っているIMG_2853

大岩の向こうが越上山(通常は向こう側から登ってくる)IMG_2854

山頂表示の手前に阿吽の獅子がいたIMG_2855

越上山は双耳峰なので北の山頂に行ってみた(道はない)IMG_2856

ちょっと戻って獣道を勘で辿って小さな社下のトラバース道(正規の登山道)に出た(山頂まで戻ったほうが無難)。社にお参りして、帰路はトラバース道を走るIMG_2859

稜線道は踏み跡があり、北側は切れ落ちていて進めず、南側には正規の道が並走しているので迷う事はなさそう。ただしどちら側も急斜面なので滑落には注意が必要。

ログ越上山ログ

 

越上山、毛呂山町のサイトでは名前の由来を『「拝み山」「お神山」から転じて付いた山名と言われ、かつては雨乞いの信仰の山とされています。』と説明しています。この山は毛呂山町から見ると、二つのコブが並んでいて、手を合わせたようにも見える事からそう呼ばれたのではなかろうかと勝手に想像しています。