2013年12月03(12月1日~2日)
氷はやや貧相で、すでに雪が乗っている。坊主の滝から凍っている。氷結はまだ甘くルートによってはバイルの穴から水が噴出す。
烏帽子沢に入り込んだかもしれない。インゼルを確認する前に烏帽子岩の尾根に入りこんでしまったと思われる。尾根取り付きから見下ろした沢は片溝状の滝上から上部が雪で覆われていた。したがってインゼル上部の10m、30mならびに奥の滝は確認していない。大変残念だ。行けばわかると安易に考えて入念な下調べをしなかった罰か。 烏帽子岩の尾根は取り付きからとても急峻、上部は岩峰帯となる。積雪は膝上だが表面が凍っていて膝蹴りが利かないのでラッセルがきつい。 岩峰中間まで先行3名のパーティーが居りヤブのぼりだが楽をさせていただいた。6時ごろ追いつく。ビバークに入る所だった。
私たちは上まで抜けようと頑張ったが、結局10時ごろビバークに入った。 風が強く大変寒かった。ツェルトに足が納まらず踵と指が痺れて痛かったので心配したが、ちょっとした水ぶくれ、しもやけ程度で済んだ。稜線へ上がったのは翌日の8時だった。
実は先行パーティーのトレースを安易に辿ってしまった失敗だったが、大変貴重な体験をして楽しかった。課題が残ったが、アイス装備をまた担ぎ上げるのかと思うと。
黒戸尾根はとにかく長い。 アプローチ 最近は五条の沢を下りているようだ。私たちは昔どおり小屋跡からしばらくトラバースして適当な尾根を下ったので五丈の沢の出会い付近に降り立った。分かりにくいが二つ目のテープ(相当古い)の先の広い尾根から下り始めた。懸垂1回、3時間近くかかった。沢ルートを懸垂交じりで降りたほうが早いかもしれない(自己責任で)。
先行パーティーのリーダーの方に下りで追い越された際の話では、七条小屋のご主人がたびたび下って様子を確認しているそうだが、今年は外れ年かもしれないとのことだった。
今年も小屋前のアイスバーンで転倒した。