2013年12月4日(12月1日、2日の記録)
背景と区別がつきにくいが、中央が烏帽子岩の尾根(登山体系にも尾根の名前は無かった)
一晩中かかっても戻る予定だったが、ルートに阻まれビバークした。胡坐ならまだ良かったが、ベンチに腰掛ける格好だったのでツェルトの丈が足りず、靴が吹きさらされた。ツェルトの裾があおられて冷気と一気に入れ替わる。レスキューシートを巻くが、靴が外なので煙突になって足の間から吹き込んでくる。交代でストーブを小さく焚いて持ち、気温の低下を防ぐ。少し暖かくなると途端に睡魔に襲われる。コンロが傾き手袋、ツェルト、レスキューシートに穴を開ける。外の靴の中では絶えず指を動かして凍傷を予防する。
唯一のイベントはテルモスのお湯を2時間に一回、キャップ一杯ずつすする事だった。長いかと思われた夜が意外と早く明けた。過ぎてしまえばこれも楽しい思い出になる。