2016年4月3日 曇り
新穂高に観光してきました。午前中はよく晴れて展望台からの眺めは最高。 雪は少なく5月の終わりごろの雰囲気を感じました。
菅沼では、集落が2つに分かれていて、一方は人が住み観光客相手に商売をしています。もう一方は観光開発をしたらしく、大駐車場、合掌造りに似合わない大きな建物、キャンプ施設などがありますが打ち捨てられていました。合掌造り&複合型レジャー施設を目指した方が廃墟と化しているところが皮肉でした。
山奥深いこの地が明治時代以前は絹と紙と火薬造りの技術があり、比較的裕福な暮らしぶりであったようです。 床下で火薬を作り、一階で紙をすき、三階で蚕を飼うための合理的な造り。その特徴的な屋根は、縄文時代から受け継がれた構造になっています。風景に馴染んだ水田は60年ほど前には桑畑。紙と火薬は近代産業との競争に勝てず衰退した。よそ者には、この家が必要とされる文化、守る文化は無いかのように思えました。