2018年8月17日~19日 おおむね晴れ
美渓で名高い赤木沢に行ってきた。行ってみたら並みだったことが多いのであまり期待していなかったが、確かに美しい。それだけに入渓者も多く、にぎやかな沢だった。
17日 晴れ 折立-太郎平-薬師沢小屋 折立駐車場。
昨日の雨で道路のゲート開門が1時間遅れ7時だった。駐車場はほぼ満杯だが、奥に臨時駐車場があり、平日でもあり混乱はなかった。
登山道入り口は混雑している。薬師岳や雲ノ平への入り口でもあるので人は予想外に多い。
登山道は少しの樹林帯を我慢すれば、開けた草原の中を登る気持ちの良い道になる。大雨後でもぬかるみはない。
太郎平から薬師沢小屋に向かう。木道が整備されている。遠く赤牛、水晶、鷲羽、黒部五郎。
8月18日 晴れ、稜線上は一時ガス 薬師沢小屋-赤木沢-太郎平小屋
なんと、外のベンチに霜が降りていた。真夏の沢をじゃぶじゃぶと、を楽しみたかったがなるべく入りたくない。ちょいの間の渡渉でも身を切られるほど冷たい。 なるべく浅いところを
ヘツって。 赤木沢出合少し前の右岸、この岩の乗越はスリル満点だったが写真では容易そうに見えて少し残念(左岸には巻き道がある)
赤木沢出合。 黒部川本流には赤木沢の前後に川幅一杯の堤防のような段差がある。手前の段差を対岸に渡り、正面の淵をヘツって入渓(真直ぐ釜を突っ切りたかったが冷たすぎ)
巻き後の滝二つは釜に首まで浸かって這い上がるが、足がつかず濡れた体が重い。汗の体に風呂効果抜群。
大滝 左岸に巻き道二つ。滝の落ち口まえの2mほどの小滝の手前と、小滝を超えた場所。
中俣乗越は芝生のような草原。眺めも良し。しばし休息。池塘の向こうは薬師岳
19日 晴れ 折立に下山 チングルマの実も霜化粧
広い尾根を下る。木道部分の霜に足を取られないように。 もうそんな季節になったか。
赤木沢自体はさほど難しくなく、沢靴を履いていれば特に問題になるところは、今回のルートにはなかった。したがって登攀具は一切使わなかった。注意点があるとすれば、いくつかの巻き道については「悪い」との記載もあるので、その場合にはザイルが必要かもしれない。また、滑はやっぱり滑りやすい場所もあるので、ルート取りによってはフリクションぎりぎりで蝉になりかける恐れがある。詰めは右か左か、左の右か迷うところだが、詰めの滝がいくつか増えるより、稜線から眺めた限りでは、中俣乗越の池塘横に出るのが一番気持ちが良いと思えた。それに赤木岳も通過できる。だだし黒部五郎行なら右俣がベストかも。
今回2泊3日で景色を堪能するのんびり山行とした。 中には朝の2時に登って19時に下山する1日での方もおられた。折立ゲートが開いているのは6時~8時までなので、車中1泊は必要になる。また1時間遅れると車中2泊となり、遠路赴く場合はあまり意味がなくなるなあと思った。
沢靴については、パーティー内にフェルトとラバー双方居たが、滑る場所が同じかどうか不明ではあるが、どちらが有利だという決定的な場面はなかった。(私はフェルト)