新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

ドラキュラのボルダリング

2019年12月5日 3℃晴れ

急に落ち葉が増えた日和田山の山道、暗闇の行動なので間近の様子は分らないが、昼間に遠望する奥武蔵の雑木林はすっかり秋の枯れ色になった。奥多摩や奥秩父のように落ち葉で道迷いになるほどではないが、岩場ではホールドやスタンスに乗った1枚の落ち葉に冷や汗をかかされることがある。低山の岩場の最も危険な季節。

濡れた岩場よりも危ない落ち葉 PC056352.JPG

闇夜のクライマー、コアシダカ蜘蛛が鼻先に居た コアシダカグモ.JPG

前々から気になっっていた赤い鉄塔の先に見える光は御岳山。 PC056355.JPG

手持ちのこの暗さでこれだけ写せるのはオリンパスのToughのおかげ。 闇夜の日和田山詣でになって久しい。視力が落ちてきたことも大きく寄与しているが、ヘッドランプの狭い視界が広大な闇の空間を切り開いて進むカプセルになり、闇の世界を彷徨う感覚になる。足下には無限に深い谷が広がり、指の先には無限に続く岩壁が広がる。

ドラキュラの夜の世界もこんな感覚だったのか、外から見ればたった数手の易しい岩に取り付いている場違いな行為は、白日にさらされると砂となって消滅してしまいたくなるのを闇が救ってくれる。 その闇夜、そろそろ冬至が近くなって今が佳境。日の入り時刻は12月7日以降遅くなってくる。日の出時刻は年明け1月12日以降早くなってくる。闇夜を楽しんでいるが、明るくなってくるのもまた楽しみ。