2021年6月21日 晴れ
12日に調子に乗って18km歩いたら、弱っていたのは足ばかりではなく腰まで。まだ少し傷むが明日から長雨になりそうなので、コースを半分にして大持山に行ってきた。この時期は晴れれば低山ならではの木漏れ日が気持ちよく、半日コースでも十分満喫でき、体にも優しい。
ログ 浦山大日堂(5:30)-大持山(7:50)-ウノタワ(8:30)-鳥首峠(9:20)-浦山大日堂(10:30)
登り口 大持山西尾根ルートは、浦山大日堂駐車場(3台くらい)から150mほど戻った、やっと立っている古い建物を右に曲がると細い道が右に上がってゆく
駐車場のすぐ上の尾根から まっすぐ畑の横を通ると、工事中の足場が組んであり、道が分からない。とりあえずまっすぐ進むと踏み跡があり、駐車場のすぐ上の尾根に乗る(足場から真上のわらび畑を登ってもよさそう)
送電鉄塔管理用の道標 踏み跡薄い尾根を進むと送電鉄塔管理用の道標があり、左から明瞭な山道が上がってきていた。わらび畑からと思われる。そのはっきりした登山道を辿る。踏み跡は2つの鉄塔を過ぎても明瞭
尾根の背を辿る やがて杉林から雑木林に変わると踏み跡が落ち葉に隠されて不明瞭となるが、尾根の背を辿れば問題ない。ただし一か所尾根が広くなっている箇所(小さな二重山稜状)があり、下りでは注意が必要
ウノタワのコケ原。光が当たる部分に苔が繁茂している。山中への下りにはしつこく道標が立っている
鉄塔付近 ひらけて見通しが良く、たくさんある切り株に掛けてしばしそよ風に吹かれてのんびりと(1059mピーク手前の鉄塔は撤去されて基礎があるのみ)
すぐに鳥首峠に到着 名栗側は急坂だが浦山側(右)はなだらかな落ち葉の細道になっている
沢を渡る部分が20m位崩壊している 左岸から沢に下りて沢を20m位下り、対岸の右岸に上がると登山道がある。
地蔵様 帽子と前掛けは比較的新しいので下の集落からお世話に通っているのか
すぐに冠岩集落跡の廃屋が数軒 廃屋の棚に2009年賞味期限の缶酎ハイが。住まなくなってからも最近まで、あるいは現在も山仕事の休憩所になっているかも
鉄の橋を渡れば砂利道の林道に出る 歩行距離9.5km 歩行時間5時間30分 標高差800m 累積標高差約1000m
冠岩集落の廃屋は昼でも暗い杉林の中にある。水場に近い日陰となった建物は傷みが早い。戦後(第二次世界大戦/太平洋戦争後)の拡大造林の前はおそらく杉の密林の中ではなく、薪炭用の広葉樹林だったのではないか、そうであればこの場所も、今日の稜線のように明るい木漏れ日に照らされてさぞ綺麗であったろうと思う。拡大造林やエネルギー革命の影響で幼杉一色の山となり、山の人は山の幸を失った。鉄やプラスチックに置き換わって間伐材の需要もなくなり、山林は荒廃(間伐されないので密となり成長が遅れる・光が届かず下草が生えず死の森となる)。仕事がなくなりそこに住む理由もなく、生活もできなくなった。廃集落になるのは仕方がないことだ。いずれまた林業が見直され人が戻ってくるまで、地蔵様は草の布団でお休みになる。