新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

大机山の尾根から武川岳、天狗岩の尾根、妻坂峠越え

2021年6月12日 曇り

梅雨入り前のトレーニングの仕上げとして、秩父から名栗を周回した。

一の鳥居駐車場(4:30)-生川登山口(5:15)-古御嶽城跡(5:50)-大机山(6:25)-焼山(7:30)-蔦岩山(8:10)-武川岳(8:30)-天狗岩(9:15)-名栗(10:00)-山中(10:50)-妻坂峠(11:40)-一の鳥居駐車場(12:10)

大机山ルートの取り付き IMG_0079尾根取付.JPG鉄塔管理用の黄色いポールがある。鉄塔付近で踏み跡が分からなくなるが、上を目指せば尾根に乗る

古御嶽城跡  IMG_0094古御嶽城跡.JPG大江権現をはじめとして神様の石板が19枚、主に城より手前に設置してある。詳しくは他の方のブログをご確認ください。古御嶽城は1600年頃(約400年前)開城したらしい。妻坂峠からの道を監視していたらしい。

大机山 IMG_0102大机山.JPG 登りはかなり急で、踏まれていないのでざれて滑る。木や根につかまりながら登る。この尾根に道はないが、大部分踏み跡がある。尾根が細いので迷うことはないと思う

焼山  IMG_0110焼山.JPG 登山道に合流し、ロープの下がっている急登を10mほどで焼山山頂。武甲山と二子山の良い展望台だが、本日武甲山の頭は雲の中

蔦石山 IMG_0128蔦岩山.JPG この付近の落葉樹の道は心地よい

 武川岳 変則十字路 IMG_0137武川岳.JPG ベンチの先は妻坂峠に至る稜線。名栗方面からの2名と二子山方面からの1名に出遭う。

天狗岩  IMG_0145.JPG 前武川岳で奥武蔵全山縦走コースと別れ天狗岩に向かう。道は明瞭。尾根両側が杉林で急なのに単調だ。唯一天狗岩は別世界。石灰岩の大岩がゴロゴロ稜線上に連なっている。その岩を適当に伝って下る

下りきってこれを知る。(ルートは二つあった) IMG_0150降りきったところに.JPG 岩場に入る手前に東に下る巻き道が有ったが、合流しているとは知らず男坂を下った。ちょっとおもしろかった

石碑 「鎌倉街道山の道」の名残だろうか。 IMG_0159白岩との分岐に.JPG 県道73号線分岐にある。妻坂峠を越えて秩父から町田までつながっている旧道。秩父の武士は800年前に、ここを通って鎌倉にはせ参じたのだろうか

大岩の下の祠  IMG_0167.JPG 石段などからしてかなり古そう。昔はこの辺りにも人家があって人が住んでいたのだろうか。しめ縄と紙垂(しで)が新しかった。

入間川起点の碑 この碑の後ろはコンクリートの砂防堤 IMG_0170源流.JPG

横倉林道分岐にある地蔵IMG_0173山中お分岐に.JPG 新しいものは昭和31年(1955年)に再建したもの。隣の崩れかけている地蔵様を再建したということなのだろうか。花が手向けてある

鉄橋 山中林道舗装路終点にあるさびさびの鉄橋 IMG_0179.JPG 鉄板に穴が明いているのでそっと渡った

妻坂峠  IMG_0187妻坂峠の地蔵さん.JPG 妻が見送りにここまで来たという伝承があるらしい。いざ鎌倉、今生の別れになるかもしれない。再開を喜び合ったかもしれない。何度来てみても帰らなかったかもしれない。そんな峠だったのか。地蔵様は274年間ここにいる

大机山ルートログ 大机山ルート.jpg 生川から主稜線に至る尾根で、藪がなく尾根幅が狭いのでルートはわかりやすく、さほど危険な個所もないが、大机山への一登りがかなり急で木や根につかまりながらとなる。人が入らないルートだが終始尾根下のセメント工場の大きな稼働音を聞きながらとなるので、静かな尾根歩きとはならない。駐車場から登山口までの舗装道路歩きは4km。沿道の工場を眺めながら下るとあっという間だった

 

天狗岩コース.jpg 妻坂峠越はその昔、妻坂峠からぐるっと武甲山に登った時通過した。地蔵様にもお会いしている。その時にこの峠を越えてみたいと思い、今回良い機会なので林道歩きが長くなることを承知で超えてみた。

舗装林道歩きは約3km。登りはなかなかきついが鎌倉街道の痕跡を探しながら歩くと退屈しない。

天狗岩は前武川岳道標に小さく「上級者」と追記してあったが、女坂という巻き道があるのでわざわざ書き添えることは無いと思う。下る場合にその表示がないので自力で踏み跡をみつけられることが必要になる

落葉樹の気持ちよい道を辿るのであれば、芦ヶ久保駅ー二子山-武川岳-妻坂峠ー武甲山浦山口がよさそうだ。秋までコロナが収まらなかったら歩いてみたい。

本日の最高標高:武川岳1052m 標高差:765m 累積標高差:1617m 距離:18.6km 行動時間:7時間40分