2023年3月17日 晴れ
液体燃料ストーブの火力が欲しくて購入。
選んだ理由
重量が軽い。構造が簡単。灯油が使える。ご飯を炊かないので火力調整にあまりこだわらない。最高出力が高い。
その他の購入品
燃料ボトル MRS325ml(2泊3日想定、それ以上はボトル追加)
予熱用固形燃料 エスビット(携帯しやすい)
燃料
灯油(ホワイトガソリンを探したが入手できず。&ガソリンは保管管理が面倒。)
製品構成と収納
バーナーとポンプ
タンクは325ml 。ポンプはこのように入るので、燃料残がどの程度かな
付属品としてポンプカップオイル、オーリング、灯油用ノズル、工具(ノズルは予備だと思っていたが、灯油用だったことに後から気が付く)
たぶん敷く金属板と防風用の金属板(併せて73g)
袋に収めると食器にすっぽり。少し大きめの食器で良かった(デカすぎたと思っていたので)
蓋もぴったり閉まる
プレヒート用に固形アルコールのEsbit(エスビット) も購入
組み立て
タンクにポンプをセットして、ポンピング。ポンプのチューブをバーナー本体に差し込む。(組み立て手順はネットに多数あるので参照ください)
点火試験(ガソリンノズル・灯油燃料)
ノズルをガソリンと灯油で使い分けることに気が付かず、1回目はついていたガソリンノズルで行った。
エスビットをセットして着火(チャッカマンがやりやすい)
ほぼエスビットが燃焼した
燃料のバルブを開いて燃料を送る(バルブを徐々に開くがなかなか燃料が出ず、ある一点で急に噴射した感じ、)十分に温まっていなかったからか、ガソリン用のノズルだからか燃料が少し飛んで赤い炎と煤が派手に出た。バーナーは煤だらけ(地面の湿り気はバルブ開時に飛んだ燃料/プレヒート不足?)テント内着火作業は無理。だが、火力調節できる機種ならこの燃料吹き出しはコントロールできるはず、火力調節もだがこれは重要だ、購入前に気が付けばよかったと思っても後の祭り、腕を磨くしかないな今となっては。
バーナーが温まってくるとすすが少なくなる
完全に温まると安定した炎(すすでセンター部分が真っ黒)、火力のコントロールはほとんどできない感じ。
ノズルの交換(ノズルを灯油用に替える)
底の皿と予熱の際の芯になるガラスクロスを外す
燃料チューブを外してノズルをバーナー本体から抜く(黄色がノズル)
ノズルのホルダー内に「ニードル」パーツが入っていた
この針を曲げないように細心の注意を払う
灯油用ノズル&予熱燃料を倍にしての燃焼試験
再セット、予熱
燃料供給、ガソリンノズルとあまり変わらない派手なすす
まもなくすすが少なくなって
完全燃焼
わかったかもしれない事
灯油燃料の場合、ノズル(ガソリン用、灯油用)の違いがさほどない?
プレヒートをしっかりすれば煤が減らせる
1回目(ガソリンノズル)
プレヒート:15:05-15:08(3分) エスビット1本(二つ割り)
着火後煤減少15:11(3分)
着火後安定燃焼15:14 (6分)
2回目(灯油ノズル)
プレヒート:15:48-15:55(7分) エスビット2本
着火後煤減少15:56(1分)
着火後安定燃焼15:57 (2分)
1回目と2回目の時間比較
・プレヒートをしっかり行うと完全燃焼までの時間が短く、煤の総量が少ない
・プレヒート開始から完全燃焼までの時間は同じだった
やや不便な点
消火後、バーナー本体から燃料チューブを外すが、チューブに残った燃料が思ったより多く、不用意に抜くと垂れるのでひと手間必要になる。また、ゴミが付くと嫌なのでキャップを付けてほしい。(右の四角い金属が付いているのが燃料チューブのタンク側)
ポンプ側の燃料吸引チューブ(先端に白いフィルターが付いている)内の燃料を抜く方法がない。燃料が垂れたり染み出してくるような事はなさそうだが、汚れ防止の意味からもキャップを付けてほしい。
タンクからポンプを外す場合、ねじを緩めたとたんに燃料が少量だがタンク口の隙間から霧状に吹き出す事がある。タンクをしばらく立てて置けば防げる。
バーナー本体や五徳にすすが付くので、使用後は良くふき取る必要があり手間がかかる。(夜は暇だから問題ないが、朝面倒なのは困る。)
燃料のチューブ内追い出しと、タンク内の残圧処理は、消す前にタンクを180度回転させれば、タンク内の吸い込み口が上を向くので、燃料を入れ過ぎていない限り抜けると思われるが、実施時には気が付かなかった。
希望
・燃料供給チューブのバーナー側にキャップが欲しい。(ゴミ除け、燃料にじみ対策)
・ポンプの燃料キューブ差し込み穴用のキャップが欲しい(ゴミ除け、燃料にじみ対策)
・ポンプの鞘が欲しい(使用後抜いたときに燃料で濡れているので)
予熱燃料
着火剤はチューブ入りのゼリー状のものもあり量の調節がしやすいが、燃えカスが残って清掃しにくかった(大昔の話)。固形燃料は昔は風であおられると白いすす状のものが散ったが、エスビットでは全くでなかった。灯油でのプレヒートは煤がでるのでありえないと思う(ガソリンならさほど出ないのか?)
今後確認
・燃料タンクを横に使うが、燃料用吸い込みチューブの先端のフィルター径が大きいので燃料残りが生じると思われる。残量の計測。
・持ち運びに工夫が必要だが液体アルコールもいずれ試してみたい。
・燃料抜き手順と残量確認
購入の動機
昨年の八ヶ岳青年小屋付近での幕営(2月26日)で低温に見舞われ、ガスストーブ(パワーガスカートリッジ/-10℃まで)でちょろちょろしか燃えず、水つくりに難儀したことから(-20℃まで使えるウルトラガスもあるようだが、夏場の管理が心配)。
昔はオプティマスやホエーブスなどのガソリンや灯油のストーブを使っていたことから懐かしさもあって購入。多少重いが昔のホエーブスタイプの方が扱いやすかった。
実はホエーブスNo.725 をまだ持っているが、バーナーとタンクの接合部が少し腐植して(ゼリー状のアルコール使用で腐植?)いるようなので(目視しにくい溝状の部分)圧をかけてピンホールなどから燃料や帰化したガスが漏れた場合に惨事になる事が怖くて使えない。一応燃焼試験を数年前に行ったときはOKだったが、万一山でそうなったら命取り。その時購入したホワイトガソリン2Lは、物置に入れて置いたところ、翌年缶がつぶれていて、ガソリンは空だった。ガソリンが気化してキャップ部パッキンから洩れて、気温が下がって大気圧につぶされたのだろうと想像している。缶が破裂しなくてよかった。
痛風発作が治まって、春山に行く機会が得られればウィスパーライトを持って幕営山行がしたい。