2023年9月13日 晴れ まだ残暑厳しい
山に行きそこなったので以前から興味のあった固形燃料コンロ「エスビット」と愛用しているEPIストーブの、重量とコストを比べてみた。
炊事要件
1回の食事に主食と飲み物を含め1リットルの沸騰水を想定。朝晩の炊事で2リットルの沸騰水をつくる事とする。昼のお茶を沸かす場合は500mlを一回プラスする。
結果
テント内想定
エスビット沸騰時間 12分 燃料14g(105円)/蓋あり、防風対策なし
EPIガス沸騰時間 6分 燃料 6g( 18円)/蓋あり、防風対策なし
屋外想定
エスビット沸騰時間 10分 燃料16g(120円)/蓋あり、防風あり(必須)
EPIガス沸騰時間 7分 燃料 9g( 27円)/蓋無し、防風対策なし
エスビットは屋外で防風対策を行わない場合は微風であっても湯温78℃までしか上昇しなかったので防風対策は必須条件。
軽量化想定計算
1泊山行 444gの軽量化
エスビットセット重量
クッカーセット240g 燃料56g(4g14本) 計296g
EPIガスセット重量
ガスヘッド200g、クッカー300g ボンベ240g 計740g
3泊4日山行 332gの軽量化(出発時/1日目)
エスビット:クッカーセット240g 燃料56g×3 計408g
ボンベは1缶で賄えるため、計740g変わらず
以下写真と詳細記録
EPIガスクッカーの構成(重量は写真の他鍋がもう一つと袋付き)
着火後約6分で95℃、7分で100℃
エスビット 4g×4本をセット
着火
16分で75℃までしか上がらない
再試験、エスビット4個(並べ方を変更)
蓋をして、防風板を付けて再試験
開始約9分で100℃
開始約12分、沸騰状態が3分続く(防風板あり、蓋開放)
火力が落ちて12分30秒で沸騰状態から温度が下がる
エスビットは完全燃焼と言われているが、固いカスがこびりついている(アルミ箔を1枚敷いておけばよかったと、今思う)
コッヘルにも煤が
懸命にたわしやスポンジで洗ってこれくらいまでは落ちる
防風板をすると、熱が下部にも回るようで、板が焦げていた。テント内で使う場合は、耐熱・断熱性のコンロ敷を使用する必要がある
エスビットを軽量化で使う場合、ガスストーブと同じ感覚で使うのではなく、食材も極力燃料がいらないものを選ぶ必要がありそうだ。
今後防風板と受け皿を製作予定
テスト条件
海抜80m、水量500ml、屋内(テント内想定) 気温27℃ 水温20℃
エスビット
クックセット 585ml ESCS585HA0、燃料 スタンダード(4gタブレット)
EPI
MASS型92・10バーナー、モンベルアルミ製クッカー「ディープ13」
エスビットは沸騰時点で消火せず、燃焼継続時間と燃焼終了時の湯温を記録
■テント内想定
沸騰時間(屋内)
エスビット:12分、
EPI :6分
使用燃料(屋内)
エスビット:14g
EPI :6g
エスビットは12分で沸騰後16分まで4分間湯温を維持(100℃)
燃焼終了時間:23分30秒 その時の湯温91℃
燃費(屋内)
エスビット:80g600円 14g105円
EPI :200g600円 6g18円
■屋外想定A 海抜80m、水量500ml、微風、気温32℃ 水温28℃
・過酷テスト/コッヘルに蓋をせず
沸騰時間(屋外)
エスビット:16分で78℃まで(使えない)
EPI:7分
使用燃料
エスビット:16g
EPI :9g
燃費
エスビット:-
EPI :27円
屋外想定B
・防風を行い、コッヘルに蓋
沸騰時間
エスビット:9分45秒
EPI:テストせず
使用燃料
エスビット:16g 3分間沸騰維持(沸騰中は蓋無し)
EPI:テストせず
燃費
エスビットB 120円
EPI:テストせず