新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

ココヘリレンタルにご注意(八方尾根の遭難に思う)

2024年1月21日(最低気温4℃)

ちょっぴり期待した雪は残念ながら雨だった。その雨も午後には上がり、柔らかい日差しと暖かい風が気持ちよかった。奥多摩も雪から雨に変わったようだ。今年は雪が少なく気が入らない、いっそもう春が来てしまってもいいかなぁ。

 

春のように暖かく明るい雨上がりの森。日和田山の登山口からIMG_2608

奥多摩方面も晴れている。逆光で分かりにくいが雪は無い模様IMG_2614

 

八ケ岳などでも雨が降ったようだ。こんなに暖かいと雪の表面が解けてしまうので、今後雪が積もれば弱層となり、雪崩の元になる。この気温は3日ほど続き、その後強い寒気が降りてくる予報なので、次の土日は要注意。

そういえば、八方尾根でバックカントリー中にはぐれて遭難した人がココヘリ電波により遺体収容されたことが報じられている。ココヘリはレンタルだったようだが、発見までの経緯がちょっとひっかる。

15日に行方不明になったが、ココヘリを持っているのが分かったのが17日夕方。18日から捜索開始するが悪天候でヘリが飛べず、ドローンでの地上捜索の結果20日午前中に位置を特定 とある。 

通常、ココヘリ所持者は、登山届を「コンパス」で行うので、下山予定を過ぎればあらかじめ登録した緊急連絡先に通報され、その通報によって緊急連絡先からココヘリに捜索依頼がかかる。今回は15日に仲間とはぐれた時点でココヘリに連絡すれば違った展開になったはずだ(天候によりダメだったかもしれないが)。

ココヘリを持っていることは、パーティーなら共有が必要だ。

ココヘリはレンタルだったようだが、貸した側の対応あるいは態勢に問題はなかったのか。貸した側は受信機を持っているはずなのだが。

ココヘリを借りる際には貸す側の対応、特に出動条件(連絡条件・タイミング、出動主体など)や連絡方法などについてしっかり確認して、仲間が居れば共有が必要だ。

ココヘリレンタルに関しては、ココヘリ自体の問題ではなく、レンタルを行っている方の問題だとは思うが、ココヘリ側も安易にレンタル会社(スキー場など)に貸し出しているようなら、規約を見直してほしい。

いずれにせよ、ココヘリを持っていたことで発見が格段に速かったことは事実で、もしも持っていなかったら、そして雪に埋もれてしまっていたら、恐らく春までは発見できなかったのだから。