2014年5月4日晴れ
西穂高沢の雪渓から西穂を目指す。 末端から見上げた西穂高沢雪渓。日の当たる中央が西穂高岳。
途中から眺めた前穂高岳。存在感がある台形の頂。
稜線から眺める西穂高山荘方面の縦走路。
西穂高岳西尾根。(一昨年、下部の岩峰を巻く付近で時間切れ敗退)
西穂頂上を目指す登山者。稜線の遥か後方は乗鞍岳。
徳本峠への黒沢、六百沢、六百山への雪渓、八右衛門沢そして霞沢岳が良く見える。下から見上げると圧倒的な存在感の六百山がまったく目立たない。
西穂高沢へはテントサイトの西端からトラバース気味に下って、間の沢を巻くように取り付く。数パーティーがすでに豆粒。
日の出前の良くしまった雪にアイゼンが利く。前ツメだけで登れる傾斜もあっておもしろい。日が当たっても雪は固く、なかなかキックステップが利かない。傾斜が足首にきつくなってくると、こぶし大のデブリ帯がありがたい。数日前の新雪で出来た真っ白な凹凸。この雪渓はほとんど同じ斜度が続く。それでも最上部はやや急になるが、キックステップが利くようになりほっとする。単調な苦しい登りなのだが思わず笑いがこみ上げてくる。心から喜んでいるのだきっと。
この時期、ここか飛騨側の西穂沢がもっとも容易な登路となるが、稜線に出れば風もあり雪も凍っているので確実なアイゼン・ピッケルワークが要求される。勿論スリップは許されない。
西穂頂上に着くと西尾根から登ってきたパーティーが2組あり、少し遅れて狭い頂上に上がってきた。首にロープのマフラーを巻いて嬉しそうな顔をしている。ここからは一昨年時間切れ敗退した場所が確認できる。ちょっとうらやましいが、いつかリベンジするぞ。