新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

日本100名山 今更

2018年12月7日 霧 9℃

登山口でヘッドライトをつけると、視界が明るく凝縮してさらに狭まった。久々の霧、もしかしたら雲海が望めるかもしれないとの期待があったが、二の鳥居も霧の中だった。 PC074627.JPG

金刀比羅神社の裏の岩場を登ると霧が薄れていて、頂上だけすっぽりと抜けていた。思った通りの雲海だが暗すぎる。日の出までは間がありすぎる。シャッターを切ってはみたものの、うまく表現できるはずもない。 PC074634.JPG

下りは男坂。岩に乗った新鮮な落ち葉が、霧に濡れて良く滑る。雪なら踏み固めることもできるが、それができない分滑りやすい。落ち葉の低山は罠が一杯だ。 PC074636.JPG

深田久弥の日本100名山の本を注文した。もともと100名山には興味が無いし、ブームの折には軽蔑さえした。ミシュランガイドと同様、他人の価値観で山を選ぶなんて、登山を否定しているようなものと思い込んでいた。だがしかし、先日山の連絡先を引き受けた際、ルートを確認すべく地図を眺めていて、茅ガ岳に深田久弥終焉の地という記載を見つけた。思うに、実はずっと心の奥底では気になっていたようなのだ。それで、突然読んでみたくなった。何を思って登っていたのか知りたくなった。図書館の蔵書リストにないため、中古本を購入することにした。かつては毛嫌いしていたものが、よりどころになってしまったらどうしよう。