新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

アプローチシューズ スカルパとスポルティバ

2019年5月27日 晴れ

しばらく前にアプローチシューズの紐が切れ、やむなくある理由から履くのをやめた靴を履いて、新規購入の機会をうかがっていたが、それが今日。スポルティバのトラバースX4を購入。暇なので比較してみる。

スカルパ ゼン IMG_7463スカルパゼン2.JPG IMG_7464スカルパゼン3.JPG

スポルティバ ボルダーX IMG_7458ボルダ―エックス2.JPG IMG_7460ボルダ―エックス3.JPG

スポルティバ トラバースX4 IMG_7466トラバースX42.JPG IMG_7470トラバースX43.JPG

紐通し部分の比較(左右の合わせ/ベロの見え方の違い)

スカルパ(左)は布で甲をがっちり、スポルティバ(中 右)はどちらかといえば紐で押さえるタイプ。下りでつま先が当たりにくいのはスカルパ ゼン。 IMG_7471ベロ部分の違い.JPG

つま先の高さのカーブの違い トラバースX4(右)のみ親指部分が一番高く足構造に合致している。 IMG_7472つま先の違い.JPG

縫製の違い 

価格はボルダーXの方が安いのに、縫製はしっかりしているように見える。  スポルティバ トラバースX4  IMG_7455.JPG  

スポルティバ ボルダーX IMG_7456.JPG

カットの違い   

スポルティバ ボルダーX と スカルパ ゼン ボルダーXのカットが深く、くるぶしと干渉しない  IMG_7469ボルダ―とゼン.JPG  

スポルティバ トラバースX4 と スカルパ ゼン 残念ながらカットが深くなったトラバースX4 IMG_7467X4とゼン.JPG  スポルティバ ボルダーX と スポルティバ トラバースX4 同じメーカーながらなぜこれほど違うのか。 IMG_7468ボルダ―とX4.JPG

アプローチシューズ選び(スカルパとスポルティバ) スカルパゼン:始めて履いた本格的なアプローチシューズ。ローカットながら足をしっかりホールドし、ひもをしっかり締めると、下りでもつま先側に足がずれることがなく、夏山全般に使用できる。欠点(自分の足に合わない点)としては、実際の足は親指が一番高いのに、つま先の中央付近が高くなっている上に足先の高さがやや低く、厚めの靴下では爪がすれるためか時間の経過とともに、熱いような痛いような不快感が生じる。(熱の影響が出て気になる)。したがって、ごく薄い靴下で使用する数時間行動の範囲なら良いが、長時間歩く場合には不向き。どのメーカーでも最近はつま先がゴムなどで補強されているので、履いていてなじむ類ではないので注意が必要。

2019年11月14日追記=今でも時々日和田山に履いてゆくが、靴底性能としての滑りにくさは一番信頼が置ける。つま先の高さ(もう少し高く)とくるぶしのカット(くるぶしへの干渉)が何とかならないかなあ。厚めの中敷きの指部分をカットしてしまえばよいのかもしれない。あるいは踵と爪先の厚さをいくつか変えたものがあればと思うが販売数からして無理だろうね。 スポルティバボルダーエックス:紐の通し方が独特で、着脱が容易で比較的均一に締まるのでホールド感が良い。ローカットのカーブがくるぶしに触れず、ストレスがない。欠点(自分の足に合わない点)はつま先の高さがゼンと同様中央が高く両端に低いカーブとなっているので、ゼン同様爪の擦れが気になる場合がある。ただし、補強のゴムがゼンより柔らかいために、ゼンほど気にならない。また、靴の左右の紐を通す穴の開いた部分(ベロが見える部分)がひもを締めても大きく、下りでつま先側に足が寄るのを防ぐのがこの紐にかかっているため、つま先に詰まり気味で爪が当たる場合がある。歩き方で補完する必要があり、気疲れする。2019年11月14日追記=このところ日和田散歩のメインシューズとして履いているが、皮が縮んできたのかつま先がさらに窮屈になってきた。使用条件から足ぴったりのサイズを選んだが、やや余裕をもって選んだ方がよさそうだ。 スポルティバトラバース まだ履いていないので履き心地は分らないが、外観上つま先の高さのカーブが改善され、親指側が一番高くなっている。これで少し厚い靴下も履けそうだ(履けるがまだ歩いていないので)。残念な点(自分の足に合わない点)は、ローカットのカーブがやや高くなっていて、スカルパ同様くるぶし下にカット部分が当たる(歩くたびに突き上げられる)。また軽量化のためかコストダウンのためか、ボルダ―エックスより高価(1000円ぐらい)なのに、作りが安っぽい。

2019年11月14日追記(トラバース)=剣岳で履いた感想は、思った通り爪先が楽で一日履いても違和感なし。源次郎尾根様に登山靴とは別に持参したが、持つのも履くのも軽量で楽。不便なのは紐が閉めにくい(緩みにくいが)のとやっぱり横荷重には構造的に弱い。なお、心配した下りの爪先は問題なかった。また、くるぶしのカットも気になるほどではなかった。 ローカットの高さにこだわる理由(根拠なくまったくの自己の憶測) ずばり「血管平滑筋腫」の原因ではないかとの疑い。患部の位置がちょうど靴のカット部分が当たる場所と一致していた事、その足の方が強く当たっていた事から疑っている。疑うとますます気になってしまうので、お気に入りだったスカルパのゼンが健全なのに、当たらなかったボルダ―エックスに履き替えた。スポルティバなら安心と思い、今回はトラバースを購入したが、購入後詳細に調べると、ローカットの高さがやや高くなっていて、室内装着では微妙な位置だ。他社スニーカー、革靴も同様なものが多いので、くるぶしの位置や高さを考慮してのカットラインを望んでいる。 このところ体調不良でなかなか出かけられない。母指球が治ったと思ったら今度は腰がギクギク。蓬峠から帰ってから、少し違和感があったが、昨日の地域一斉清掃の側溝掃除でついに軽いぎっくり。ただいま養生中。今回は幸いにも軽くて現在はほぼ正常。重い荷が背負えると思えるようにいつなるだろうか。おかげで今年も連休明けの静かな残雪・新緑の山に行けずじまいで夏が来そうだ。

2020年8月6日 追記 ・スポルティバボルダーエックス:履き脱ぎ容易、履き心地もよい、紐が紐通しだからか1回紐が切れて交換。手入れの問題か履いていると靴が小さくなってくる。気に入っていたが段々爪がこすれるようになり、最終的にはかなり小さくなって足に合わなくなって破れる前に廃棄した。 ・スポルティバ トラバースX4:履き心地、ソールのフリクションともに良いが、通し方の問題もあるかもしれませんが、紐締めがややしにい。靴の横荷重にたいして足の保持が若干弱い。 ・スカルパ ゼン:カットが高めだが、足の保持が全方向に信頼できる。紐締めがややしにい。 短時間(2~3時間)で、足が比較的水平に置ける(ルートの傾斜は無関係)ルートであればスポルティバトラバースX4が軽くて歩きやすいが、さらに長時間あるいは夏の縦走または足が水平に置きがたい荒れた場所を長時間歩くならスカルパゼンタイプがおすすめ。 スカルパゼンのソールが巻き上がっているゴムの部分と皮の部分との接着が徐々にはがれかかってきているのでそろそろリタイア。現在残っているのはトラバースX4のみ、これで日和田山に通っているがそろそろもう一足手配をしようと思うが、近くにお店がなくなってしまったので困っている。

2020年12月25日 最終追記 結局現在履いているのはスカルパゼン。靴下と紐の調整と、足指のインソール部が減ってきたので10時間程度ストレスなしで履けるようになった。無積雪期の湿地帯やぬかるみがない場所であればこれが一番信頼がおける。ますますゴムが剥がれてきているので購入したいが、履いて選びたいが都内まで出ないと無いだろう。コロナがネック。今のところやっぱりスカルパがいい。もちろん通気性重視なのでゴアテックスではないもの。トラバースはタウンユースにした。