2023年9月24日 晴れ
かねてより行きたかった東北の山の一つ焼石連峰。
少しがんばれば1日で抜けられるが、前後の日程を考慮すると一泊でのんびり歩くのが良さそうだ。山中の小屋は2つあるが、金明水に泊まりたい。それなら、この山塊を南北に縦断できるコースが良い。なので夏油温泉から。
ここは夏油三山(経塚山、牛形山、駒ケ岳)の登山道案内板がある。(駒ケ岳は背側道を超えた場所になる)登山道を700mほど登ると立派な林道に出る。「経塚・牛形分岐」正面は牛形山への登山道この林道を約2kmほど歩くと左側に経塚山の標識。林道はまだ奥に伸びている。立派な吊り橋を渡る。下を流れる夏油川を遡れば金明水避難小屋に至るが、経塚山コースは大回りしている。ブナの森、経塚山まで半分、道標に「五」の表示(登山口が「一」)六合目の水場、程よい水量お坪の庭、ちょっと広くなっている。ここからしばらく岩の道北上川沿いの町が見下ろせる。その向こうは北上高地の山々。「八」付近。小湿原は乾いていて、水場もわからずリンドウ経塚山山頂だと思ってしまった「九」の標識。山頂はもう一コブ越え山頂の祠焼石山への主稜線。奥やや左が横岳、その隣は東焼石岳、右が南本内岳、一つ手前の中央が天竺山。金明水は天竺山のコルにあるハクサンイチゲが咲いていた。背景は経塚山賽の河原を超えると樹林帯カエンダケと間違えたベニナギナタタケ経塚山は独特のシルエット、奥多摩の大岳山に似ている金明水避難小屋が近づくと深い溝状の、笹ががぶったトンネル状の道になる。なかなか長い抜けたところが金明水避難小屋の庭。綺麗な小屋、今夜のねぐら。水場は庭の一角、水量豊富でがけ下から湧き出ている。ベンチに寝転んで真っ青な空と飛びまわるトンボを眺めてのんびり過ごす。秋風が心地よく、暑くも寒くもない。(通りかかった飛行機を焦点にして空が写せた)天竺山に月が出る頃、ちょうど西の山に日が沈む。
今晩のちょっとした事件をこの時は予感していなかった。
泊地に金明水を選んだので、必然的に登山口が夏油温泉になった。避難小屋は思った通り開放的なコルにあり、周囲は山に囲まれているが南側が開けていて、遠く栗駒山が望める。小屋の前には野芝の庭、その一角に豊富な湧き水がある素敵な場所だった。(手入れをしてくださる方々に感謝)
今日のコースは焼石連峰の一角というよりは経塚山(1372.2)という独立の山のように感じた。夏油三山と呼ぶ駒ケ岳(1129.6)、牛形山(1339.4)の主峰のようだ。
金明水のすぐ先に今も分岐の道標があり、かつては登山道が牛形山につながっていた。駒ケ岳も経塚山の主稜線が東に伸びた途中にあるのだが、登山道の痕跡がなく三山周回は積雪期に限られるのは惜しい。
夏油温泉(10:30)-林道出合(10:50)-林道終点(11:16)-お坪ノ松(八合目)(12:45)-経塚山(13:52)-金明水避難小屋(15:23)
つづく