2020年11月18日(2020年11月17日の記録)
3月と4月に武尊山に入り、5月はこのルートと思っていたらコロナ自粛。新雪に閉ざされる前に何とか実行。もっとも簡単なルートとされているので、人気のなさそな田代湿原を組み合わせ周回することにした。山頂では単独2名、2人と3人パーティー各1パーティーの7名にお会いした。
登山口の武尊牧場スキー場駐車場(スキー場は廃業)は広々、これで半分。本日貸し切り
標高1400mの武尊牧場キャンプ場は広々開放的でさわやかなところ
登山道に入ればブナやダケカバの大木と落ち葉の癒し系(大看板の右へ進む)
傾斜ゆるゆるの登山道をたくさん歩いていよいよ岩場、氷壁のように見えるが?
近寄ってみれば岩が出ていて一安心。氷や雪がついていてやや緊張、4本爪しか履いてない
脇の氷壁、遠目にはこれを登るのかと思ってビビっていた
眺めが素晴らしい。剣ヶ峰山の背景は八ヶ岳(写真には写せず)他360度の眺望
避難小屋上まで戻って田代湿原の道に入る。始めシラビソ林だが、やがて落ち葉の樹林帯
腐りきった木道の花咲湿原(木が腐ってボルトだけ突き出ているので注意)
林道崩壊で久しく車が入ってこない東俣駐車場を突っ切って小屋の右が登山道
モリアオガエルの池
先日の10月に立ち寄った「伊参スタジオ公園」の展示で知った映画「眠る男」に興味をもってビデオを見ていた。少し前に今回ルートにロケ地がある事を知ってがぜん行く気になって、雪が深くなる最後のチャンス。そこは登山道の脇だった。ロケ地を示す立て札と落ち葉に埋まりかけた水場のセットの跡がわずかにあるだけだった。映画は理解できていないが、自然の映像が実物以上に良かった。もう一度見返そうと思ったが、400円のレンタル料が必要で少し迷っている。
ブナなどの大木が多い落葉樹の原生林を、落ち葉を踏みしめて歩くのは気持ちが良かった。もう葉はすっかり落ちていて、森の奥まで光が届く。明るい森に骨格だけになった木は、それぞれの存在が明らかになって、紅葉や新緑に劣らず良かった。雪が下草や笹を隠せばさらに。
ただあまりにもなだらかで長い尾根なので、雪をかき分け踏み込むエネルギーが湧いてくるだろうか。