新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

日和田山北西麓の紅葉が見頃

2023年12月5日 曇り (最低気温1℃)

先日迷走した高指山の裏の道(といっても東側)を確かめに行ってみた。先日の逆コース、高指山から日和田山の北尾根を登る。日和田山の北西面の紅葉がいつになく今年は綺麗だっだ。

和田山から物見山への途中にある高指山。ハイカーの見る高指山はこれIMG_2171

高指山は、日和田山と物見山の間にあるが、登山道から少し外れている上に、数年前まで電波塔が立っていた。(その土台が今の高指山で、その脇には電波塔の施設の白い大きな建物が残っている)そのため「山」として意識されず、素通りされる方も多い不遇の山だ。

でも、日和田山の北西面から見れば、こんなふうに見えてイメージが変わるIMG_2158

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物見山は、最悪な姿を見られている不遇な山なのではなかろうか

 

今年はいつになく、里の紅葉としては色付きが良く、いつもの枯れ色と違う華やかさがある。登山道脇でもなかなか綺麗だ。IMG_2168

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注意点は、メインの登山道から外れると落ち葉が多く急な斜面もあるので、こんな山でも滑落の危険がある。日和田山に限らず、雪のない雑木林の山の最も危険な季節が落ち葉の今、乾いていてもよく滑るので晴れていても要注意。

北尾根の登り(現物はかなり急)

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この紅葉もいつまで見られるか、と言うのも

ナラ枯れの被害が三年前ぐらいから年々増加していて、日和田山でもナラ類の比較的大きな木の幹にはもれなくといってよいくらい小さな穴が沢山あって、細かい木くずが根元に白く積もっている。秋に色付く葉のほとんどがこれらの木々なので、数年先にはこの紅葉が見られなくなる恐れがある。まあ、それも自然のサイクルだと思えば、残念ではあるが諦めるしかないが、こちらの寿命があるので、良いめぐりあわせになるかどうかだけが問題だ。里山のナラ類が枯れて倒れても、薪を利用しなくなった人にとってはさほど問題はないだろうが、森の動物にとってはドングリや落ち葉が減少して大問題だろう。それも、例えばイノシシが減って、麓の畑作には朗報なのかもしれない。

 

ナラ枯れの被害を受ける樹木

コナラ属:ミズナラ、コナラ、クヌギ、ナラガシワ、カシワ、アベマキ、イチイガシ、アラカシ、ハナガガシ、シラカシ*、ウバメガシ*、ウラジロガシ、アカガシ、ツクバネガシ

クリ属:クリ

シイ属:ツブラジイ、スダジイ

マテバシイ属:マテバシイ