2024年2月8日 晴れ→曇り
霧降高原から女峰山を目指したが、非力なラッセル能力では新雪に太刀打ちできず、本年2回目の敗退となった。前回敗退の獅子ヶ鼻山では時速660mだったが、今回は410mだった。
天空回廊と呼ばれる1445段の階段を上りきると木製の展望台となり、ご来光を眺めに来た若者が10人ほど居てにぎやかだった。
駐車場から朝焼けの月
展望台から先もトレースがあり、小丸山までは狭いが踏み固められた道ができていた。
その先焼石金剛までもはっきりした道形に新雪が10cmから20cm位積もり、ツボ足のトレースがある。ちょっと残念だが楽はできるなと思っていたら、焼石金剛からは単独の、ひざ下ぐらいのツボ足となった。
大雪と騒がれたのが二日前なので、これは昨日のものかも知れない。ないよりはずいぶん楽で、有難く利用させていただいた。だがそれも赤薙山までで終わっていた。
赤薙山急登の始まり赤薙山山頂、男体山が綺麗に見えた
ここからが私の登山。トレースが無いのでルートはわかりにくいが、それとなく道らしい雰囲気の樹間を勘を頼りに進んだ。吹き溜まりでは股まで潜り、気温が低いためにサラサラで踏み固めができない。厄介な事にルートは藪の岩稜帯になっていて、雪が無ければただ狭いだけのトラバースや急傾斜なのだろうが、サラサラの雪で覆われてしまうと木の根や岩を隠し、踏み抜けば谷に転落の危険もあり、格段に困難さが増し時間がかかる。
赤薙山-赤薙山奥社跡の中間点。藪の岩稜尾根雪の重みでしなだれて、行く手を阻むコメ栂の雪を浴びないようにストックで払い落とすのも手間だ。上り下りを繰り返すが基本登り基調で、約2時間かけて赤薙奥社跡のピークに辿り着いた。
赤薙山奥社跡夏時間の2倍以上かかってしまった。ここで休憩して気を入れ直し、さらに一里ヶ曽根を目指そうと10mほど進んでみたが、雪はさらに深く腰まで潜る。しかも快晴微風の予報から、すっかり雲ってしまい、風花が舞い出した。苦労して進んでみても眺望が利かないし、このペースではとても到達できない事は確実なので、本日はここから引き返すことにした。自分のトレースがあるが夏時間の1.5倍の約1時間かかった。
岩尾根のトラバースでは足場が崩れる下りでは登り以上に踏み抜が増えてなかなか楽はさせてもらえなかったが、焼石金剛からは快適な雪道となった。
赤薙山山頂下の樹林帯
焼石金剛あたりから振り返るとガスに覆われ始めていた
天空の回廊の階段、真下の小屋は休憩所、階段の中間付近
展望台でまったりしようと考えていたが、雪かき中なため休むことなく天空回廊の1,445段を一気に下った。振り返れば稜線はガスに包まれて雪が降っているようだった。残っていた車は3台ほど、レストハウスは営業していたが、一階の飲み物コーナーだけ。ストーブにあたりながらコーヒーを飲み、ソフトクリームを食べてまったり。窓から見える女峰山の稜線は天気が悪くなる一方だった。
ログ
霧降高原レストハウス(06:24)-キスゲ平(06:40)-丸山分岐(07:05)-赤薙山(08:37)-赤薙奥社跡(10:30)-赤薙山(11:35)-丸山分岐(12:17)-キスゲ平(12:37)-霧降高原レストハウス(12:44)
雪が消えてから、あるいは雪が締まってから、リベンジしたいか?