新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

アルテソンラフ8-決断

2013年7月6日

起きてみると降雪 P7061087降雪.JPG

ルートが見えない P7061090.JPG

霧に包まれた氷河 P7071117.JPG

7月6日 敗退

今日はモレーンキャンプ最悪の日。強風でテントが吹き飛ばされそうだ。点検すると風上の張り綱が外れかかっていた。 あまりの風でコックのマックスもテントの庇を閉じてしまった。時々上空の雲が切れて青空が見えたりするがつかの間だ。 外にも出られず先輩と二人お互いのテントを訪問し合ってとりとめのない話をして時間を潰す。

驚いたことに、一時雪から雨に変わった。雨も降るのだ。 16時に食事が出た。食べ終わると、C1に上がって明日の2時からアタックするという無線がロドリーゴから入ったが、その提案を却下した。敗退。

なぜ断ったか、この3日間ルートはずっと雲の中でかなりの降雪が有ったから、雪崩の危険が有るのか。15時ごろもうアタックは無いと緊張の糸が切れていたからか。正しい判断だったか、行けるのではないか。これから劇的に天候が回復するのではないか。とすでに決定したことを夜更けまで引きずった。 

ロドリーゴの都合で8日にはワラスに帰らなければならず、最後のアタックチャンスだった。断ったことで必然的に明日はC1までの荷下ろしを行うことになった。