2013年7月7日
モレーンキャンプに戻る。これで本当に登山終了。
モレーンキャンプから一下り 。あの橋下から落ちる大滝(中央溝状)
たくさん枯れ木を集めてキャンプファイヤー 7月7日 撤収
今日はC1までの荷下ろしを行う。11時にC1という約束にしたのでスープとパンの軽い朝食後6時半にモレーンキャンプを出発した。C1には9時半に着いた。
はためくC1テントは留守だった。ルート工作を撤収しているのだろう。ファスナーが壊れたテントには雪が吹き込んでいた。靴のまま転がり込んで横になって待った。風が強く視界は20mほど、アタックしていれば頂上まで2時間ほどの雪壁を登攀している頃だ。
10時半ごろロドリーゴとサカリアスが帰ってきた。雪の状態は良いが風が強くて駄目だというようなことを言っていた。せっかくのルート工作を無駄にしてしまったのは申し訳ないが、天候判断は正しかったことになり、複雑な思いで聞いた。この吹雪の中の撤収は大変だろうから手伝うというと、荷を持って先に下りろという。
5人で上げた荷を4人で下ろすので、もっと入れろとザックの口を開けると、金物を少し足して口を強引に閉じられた。ガイドやポルタドーレの意地だろうか、それでも十分に重いザックを担いでモレーンキャンプに向かった。新雪が積もってクレバスや池が隠れてしまっているので慎重にルートファインディング。
モレーンキャンプに着くとすぐに追いついてきた。ここも撤収し今日はベースキャンプ地まで下る。時間的にはヒュッテまで下れるのだが、綺麗な場所で最後の夜を過ごさせてくれようとしているようだ。
モレーンキャンプから一下りでアルテソンコーチャにかかる大滝横、アルテソンコーチャの右岸道に出る。しばらく水平道が続き、もう一下りでアルテソンコーチャとパロン湖の間の広い草原が始まる。川を何度か越えて適当な所に幕営した。
マックスが夕食の準備をする。サカリアスがたくさん薪を集めてくる。焚き火が始まるとすぐ暗くなった。 C1から1日で下った。日本の山ならたいした距離ではない。高度順化さえしていれば1日でモレーンキャンプ入りできそうな距離だし、下ってみるとやはりたいした登りではなかった。酸素さえ有れば。