2019年6月5日 曇り
そよ風、木漏れ日、せせらぎ、春ゼミの大合唱。平日とあって人皆無 秩父側から進めば雁坂トンネル料金所先の左の駐車場奥が林道入口
亀田林業さんの土地のようだ(登山競争、トレラン禁止と書いてある/登山はOKと読む)
峠ノ沢に降り立ち、100mほど下った二股がナメラ沢出合。ゴーロから滑数本で堰堤のような滝、右から延びるバンドを左に向かって登ってみた。10㎝ほどの幅で中央寄りが階段状、ホールドがないので朝一は緊張
青笹尾根取り付きは笹の斜面が広がっている。写真は本流で水が枯れ、巨岩累々。不安定な岩もあり「岩石雪崩渡りの術」を不意に思い出す。
二人岩(勝手命名)
思いがけないミネザクラ
雁坂峠に近づくと背の低い笹原に新緑の唐松が点在
ナメラ沢は名の通り滑ノ沢、滝記号はたくさんあるが、堤防のような滝以外は滑であり滝ではないと思える。ルートミスがなければ沢靴とヘルメット以外は不要だ。詰めも下るも青笹尾根が楽なようだが、どうしてもへこみに拘った。あるガイドブックには地獄の詰めと、ならなおさら。
行けば納得、巨岩帯が疲れる。急で不安定。まもなく藪なしの樹林になるが、詰めあがるほどに傾斜が増してくる。それでも1時間ほどだ。まあ、それまでが楽過ぎたのだろう。
稜線は風が心地よく、峠は広々として見下ろす谷の新緑が目に染みる。笹斜面から樹林に入ると新緑の木漏れ日、峠沢右岸まで下ると沢のせせらぎと春ゼミの大合唱。程よい下りの歩きやすい小道をのんびりと下った。沢よりこのくだりに癒された。那須の南月山に行く機会を逸し見損なってしまったミネザクラに偶然出会たこともあり、期待を上回る山行になった。