2019年6月26日 晴れ
御座山(おぐらさん)の北西稜を梅雨の合間に訪れた。 栗生登山口、途中からダートの林道だが、路面は凹凸ほとんどなく走りやすい。駐車場奥が登山口
北相木分岐、北相木・山口への登山道はシダがかぶって藪の様相だが、赤や黄色のテープあり(写真左に下る)下るとはっきりした道になるところからトラバース開始
取り付き(もしかしたら取り付きから10mほど登ってしまったかもしれない小テラス)から見上げ
以前登った男山が見える。 右はかすむ八ヶ岳
藪のちょい壁行脚の3回目。クライミングとしての評価は全く期待できないが、それだけに訪れる人もあまりなく、1日で完結し、さほどの緊張も強いられず、野性味あふれる静かな時間が持てた。
GPSログ 駐車場(6:30)-不動の滝(7:15)-北相木分岐(8:30)-取り付き(9:45)-御座山(13:50)-北相木分岐(14:20)-不動滝(15:10)-駐車場(15:45)
通常北相木の山口登山口から尾根末端に登るが、反対側の登山道を利用して北相木分岐から山口登山口側に100mほど下って北西稜へトラバース。薄いが藪が引っかかり、倒木越えで体力消耗。岩壁に突き当たってから基部を下れば壁が切れて自然に稜上に回り込める。そこから稜上を登り返して目指す尾根の稜にでる。取り付きの痕跡がなく少しフリーで登ると小テラスに着いたのでそこから開始、
左手側面の木に古いテープシュリンゲがあった。正面が南東に延びるリッジで、右2m位奥に南西向きの凹角がある(持ってきたカムを使いたくて凹角に入ったんだと思う。私は凹角とスラブが嫌いなのだが)。出だし数メートル頑張ればその上は見通しの良い容易な岩稜となる。2人が立てる広さのテラスでピッチを切る。少し上ると立ってくるが、ハーケンが良い間隔で2本打ってあり利用する。超せば歩けるほどの傾斜になり、藪が始まるところであっという間に終了。もう一ピッチ有るかと思っていたのであっけない終了となった。
取り付きで登りすぎたのかも。終了点から岩稜歩きとなるが、最初の偽ピークの登りで左に基部を巻く踏み跡に入ったのが失敗。どこまで行っても壁に阻まれて稜に戻れない。唯一石楠花の藪が続く凹状をやっと登って稜に戻るともうバテバテになった。3度偽ピークに騙されて、すっかりばてて本峰に到着した。 写真では容易に見えるが、ホールドが抜けたり、スタンスに信頼がおけなかったり、カサカサに乾いた苔が滑ったり、草付が柔らかく剥離しやすかったりと、あの手この手で楽しませてくれるので、油断なきよう。