2020年1月5日 快晴
登山口の織姫神社
山頂手前の、手前の休憩所から関東平野が見渡せる。大山と丹沢山塊、その手前の低い山並みが平野に落ち込む左端、そうあれが日和田山 だと思うのだが
山頂広場、かつては郭があったとされるが広くはない。中央になぜか御岳神社 日和田山から北を眺めると関東平野越に日和田山ほどの低山が広がって見える。日和田山は関東平野に西から突き出た山地と平野の境目に位置しているので、北側に見える関東平野の際の山も、どんな所か想像をめぐらし、地図を頼りに机上同定をすることがたびたびある。その時に目にしていた両崖山に行く機会ができた。
せっかくなのでローカル線を乗り継いだ。高麗川から八高線で寄居、秩父鉄道で羽生、東武伊勢崎線で足利市駅、家から2時間半の小旅行だ。目的は日和田山を関東平野越しに眺める事。なぜかそんなことが最近は楽しいことになってきている。
両崖山に行ってみると平安時代後期に藤姓足利成行により築かれた城跡があった。この藤姓足利氏は源頼朝に滅ぼされたので以降城主の変遷はあるのだろうが、鎌倉、室町、戦国時代を通じ400年も使われていたらしい。戦国時代に北条氏に味方したため、その滅亡とともに没落。その後城がどうなったのかわからないが、それから430年後の今、郭があった山頂の狭い平坦地は神の社となっていた。ここの神社は麓の織姫神社とは無関係のようで、いくつか並んだ小さい社の真ん中が御岳神社だった。城や城主と無関係な信仰対象が祭られてしまったのだろうか。