新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

織姫神社から両崖山

2020年1月5日 快晴

栃木県足利市織姫神社から両崖山を往復した。

登山口の織姫神社 P1056405.JPG

急いでいたので東側の藪道をP1056407.JPG

稜線に合流し、小ピークを2つ超すとそれらしき山頂がP1056414.JPG

山頂手前の、手前の休憩所から関東平野が見渡せる。大山と丹沢山塊、その手前の低い山並みが平野に落ち込む左端、そうあれが日和田山 だと思うのだがP1056419.JPG

休憩所から一登りで山頂、手前に鳥居と小さな祠が並んでいるP1056425.JPG

山頂広場、かつては郭があったとされるが広くはない。中央になぜか御岳神社 P1056421.JPG和田山から北を眺めると関東平野越に日和田山ほどの低山が広がって見える。日和田山関東平野に西から突き出た山地と平野の境目に位置しているので、北側に見える関東平野の際の山も、どんな所か想像をめぐらし、地図を頼りに机上同定をすることがたびたびある。その時に目にしていた両崖山に行く機会ができた。

せっかくなのでローカル線を乗り継いだ。高麗川から八高線で寄居、秩父鉄道で羽生、東武伊勢崎線足利市駅、家から2時間半の小旅行だ。目的は日和田山関東平野越しに眺める事。なぜかそんなことが最近は楽しいことになってきている。

両崖山に行ってみると平安時代後期に藤姓足利成行により築かれた城跡があった。この藤姓足利氏源頼朝に滅ぼされたので以降城主の変遷はあるのだろうが、鎌倉、室町、戦国時代を通じ400年も使われていたらしい。戦国時代に北条氏に味方したため、その滅亡とともに没落。その後城がどうなったのかわからないが、それから430年後の今、郭があった山頂の狭い平坦地は神の社となっていた。ここの神社は麓の織姫神社とは無関係のようで、いくつか並んだ小さい社の真ん中が御岳神社だった。城や城主と無関係な信仰対象が祭られてしまったのだろうか。