2020年10月1日の記録 雨後曇り
3日目
黒部五郎小屋-黒部五郎岳-折立
テント場南西角の這松のトンネルを一くぐり、数張りの天場右の踏み跡をたどる。手入れがあまりされていないルンゼ状の藪っぽい急登。張り出した藪で雨でなくとも露でびっしょりになるだろう、カッパを着ていてラッキーだ。
チングルマの草紅葉を楽しみながら
予想外に岩稜となる。ペンキ印は要所にある。晴れていれば楽しいところ、まあ雨でも楽しいが。
岩稜でなければ這松がかぶっていて歩きにくい。時々かなり古い枝の切り株に痛いほどつつかれる。道に渡っているが枝葉で見えない幹に滑ったり躓いたりのアスレチック状態が続く
天場からの稜線ルートはマイナールートのようだ。山頂からは歩きやすくなり再び局所的な草紅葉を楽しむ、いつの間にか雨が止んで時折日が差す
黒部川の斜面は一面の草紅葉、ダケカンバなどの灌木がないのが特徴
北ノ股岳から太郎兵衛平の尾根は広く、黒部川斜面にちりばめられた池塘がアクセントとなり独特の景観が気持ちよくのんびりと歩く。春にも訪れたい場所
本日ほとんどが雲中散歩だったが楽しいルートだった。 暗い中テント内で身支度を済ませて雨の中に出て撤収した。久々の雨も帰宅日ならば、この気温であれば問題はなく、景色が見えない事を除けば、意図的には計画しない場面なのでなかなか楽しい。
出発時間はカールルートで計画していたが、稜線ルートを取る事で30分早くした。中俣乗越で大休憩をしたが黒部五郎岳は濃い霧の中からついに現れることはなかった。
黒部五郎小舎(05:22)-中俣乗越(09:04)[休憩 15分]-北ノ俣岳(10:37)-太郎平小屋(11:55)[休憩 15分]-三角点(13:28)-折立(14:17)