新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

チャツボミゴケと河原湯の不動滝

2020年10月30日 曇り 13℃

馬蹄形から1週間も足のむくみが取れず、大事をとって2週間ぶりの日和田山となった。湿りがちの登山道と滑りやすい岩がやっとカラッと乾いてきた。秋の虫の声がか細くなっていた。熊の目撃から2週間、あれから目撃の情報は無い。

今週は志賀坂峠を越え、草津周辺をぶらりと回ってみた。(27日~28日)

金山志賀坂線の状況

両神山登山道の八丁峠駐車場に至る金山志賀坂線、中津川側は上落合橋で通行止め、299号側は分岐直後で通行止め。八丁峠駐車場には入れない。八丁峠に至るのは上落合橋からかは従来通り、299号側からは坂本から河原沢川沿いの旧登山道を通ることになる。この旧道はなかなか良い感じの記憶あり、昔は炭焼きを生業とするような家が一軒あった。

志賀坂トンネル前の金山志賀坂線入り口で崩壊している。 RIMG0317.JPG当分復旧されそうにない。地図を眺めていて興味深いルートを見つけた。

ジェット二宮金次郎 5年位前に話題になったようだ。 RIMG0334.JPG 中之条の木造の廃校が「伊参スタジオ公園」となっていて、校庭にジェットエンジンを背負って飛び立つ銅像がある。現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ」で製作されたそうで、2021にも開催される(作品募集は2020年7月で締め切られている)校舎内の教室が展示状となっていて映画のセットもあった。教室の一つに炬燵のある事務所があり、係の方がおひとり常駐。入場料は「笑顔」。

「道の駅霊山たけやま」から登れる「嵩山(たけやま)」 RIMG0337.JPG 国土地理院地図に登山道の記載はないが、道の駅から登れるようだ。わざわざ登りに来るのはちょっと遠いが、気になる山容だ。ただし、ヤマビル注意報によれば「嵩山の北斜面」にも居るので、登るなら冬かな

チャツボミゴケ公園 

温泉の湧く沢に生える強酸性環境で生育する珍しい苔、日本最大規模の群生地とのこと

公園入口の紅葉 RIMG0341.JPG

チャツボミゴケ園、駐車場から無料バス1.3㎞ RIMG0361.JPG

モミジの窓から枝沢の細い滝RIMG0369.JPG

八ッ場ダムに沈んでしまった不動滝を橋から確認。 RIMG0378.JPG 本体は沈んでいないがアプローチが水没してしまった。冬は見事に凍り、落差が大きく立っているが、垂直ではないため3級クライマーには登りやすかった。当時の道具では2段目の上部が垂直だったので登らなかったが、今のアックスとアイゼンなら挑戦できそう。だがもう取り付くことができない。(橋の袂のお堂裏から懸垂下降して、ルンゼを水平に突っ切れれば、凍った滝つぼにでられそう。ただしザイルをフィックスしておかないと帰れなくなる)

不動滝の1段目と2段目が見えるが、3段目は見えない RIMG0375.JPG 1段目は40mと言われているが、40mザイルでは上まで抜けられない。滝つぼから1m位の小滝が湖面に流れ落ちているのが見える。渇水期ならば旧来のアプローチが現れるのだろうか

中之条周辺には山城跡が数多くあり、妙義山のような岩山もひっそりと散在していて興味深いが、蛭が多い地域なのが残念。蛭が居る隣接地域にも拡散しつつあるので、早めに行っておかないと。

蛭は観光業には大打撃となる。入ってしまってからの対応では遅いのだが、入られてから慌てて対応してるのが現状。 奥多摩、奥秩父や奥武蔵もちらほら蛭のうわさがあるが、シカ対策など防ヒル対策は皆無。いつまで安心して入っていけるのか憂鬱の種だ。