新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

裏那須の稜線歩きと鏡ヶ沼

2023年10月27日 晴れのち曇りのち雨

以前から気になっていた裏那須の稜線を歩いてきた。大峠林道が工事中で土日以外は通れないから、金曜に入って坊主沼で一泊し土曜日にのんびり下れば、鏡ヶ沼の道と会津西街道の大峠から北も歩ける。ところが土曜日が諸般の事情で予定できず、延期するとそのまま行かずじまいになりそうなので、三本槍岳をパスして甲子峠から今は林道扱いの国道289の旧道を歩いて下る事にした。久々に12時間歩行とヘッドランプのお世話になった。

登山道は稲荷神社から始まる(暗いので手振れになった)この先に電気柵があって、通行時開閉の注意書きがあった。比較的急な放置林道をしばらく登る。途中強烈な獣臭と大きな糞が落ちていて緊張。IMG_1813

行き止まりに左から枯れ沢が入っていて、ここが道になっているが踏み跡はあったりなかったり、時々ある古いテープが安心材料IMG_1815

旧道分岐に上がる道が見つかるか心配だったが、この特徴的な木の後ろを、右から左に回り込むはっきりした踏み跡があり、一登りで尾根に上がる事が出来た。この先迷いそうな所はない。旧道側にも藪っぽい踏み跡があったIMG_1820

唐沢山から三倉山、笹薮に覆われた道が分かるだろうか。笹の葉の朝露注意IMG_1837三倉山

大倉山から一ノ倉と唐沢山を振り返る。IMG_1855唐沢山と一ノ倉

五葉の泉と雄大な流石山、大昔ここから大峠までは歩いているが、こんな道はなかったIMG_1872

流石山の草紅葉、数年前に這い上がった場所は何処だろうか。右奥は旭岳(赤崩山)IMG_1877流石山

ここからの唐沢山は迫力がある。右の稜線、ここから見るとさほど急でもないがIMG_1882唐沢山

大倉山、三倉山、一ノ倉を振り返るIMG_1886

大峠の十字路。かつては会津への大動脈だった峠。この下りで3人パーティーとすれ違った。峠のお地蔵さまは御達者だったIMG_1897大峠

鏡ヶ沼東側分岐に登る急坂から鏡ヶ沼と、ここから見ると綺麗な西側分岐に至る道IMG_1912

立山から赤崩山(旭岳)、小屋のあるこんもりした森が奥の稜線の下に見えるIMG_1917須立山から旭岳

振り返って須立山。午後から怪しい空模様IMG_1919須立ち山振り返り

坊主沼避難小屋、内部は綺麗に保たれている。感謝IMG_1922

甲子峠への道、紅葉が残っているが今にも降りだしそうな天気で色がさえないIMG_1943甲子峠への道

意外にも、鏡ヶ沼西側分岐から鏡ヶ沼の縁に上がる沢状の道が大変きつかった。この沼は東分岐から往復した事があり、西に綺麗な道が続いているのは見ていたが、その先の見えない部分に苦しみが隠されていた。

甲子峠から大白森山も登りたかったが、気力体力&時間がなかった。甲子山から甲子峠まではなだらかだと思っていたが、小さいながら急なピークが2つあり、甲子山が最後と思って気力と体力を使い切った身にはとても堪えた。甲子峠からの林道下りは半分が舗装路で、固い登山靴に足裏が痛み拷問状態、迷った末に置いてきたスニーカー、さほど重くないので持ってくればどんなに楽だったか。この林道でついに雨につかまった。

今回で那須の登山道は殆ど歩いた事になる。残っているのは南端の黒尾谷岳だけとなったが、ここは南月山のミネザクラの時期に訪れたい。

一つ心配なのは鹿の鳴き声があちこちで聞かれたこと。那須の南南西約30kmの釈迦ヶ岳(1795)エリアはすでにヤマビル帝国に侵略されてしまった。

 

ログ

裏那須

タイム

音金公会堂(05:30)-旧道分岐(06:45)-唐沢山(08:07)-三倉山(09:15)-大倉山(10:09)-流石山(10:50)-大峠(11:22)-鏡ヶ沼分岐(11:45)-鏡ヶ沼(12:30)-尾根分岐(12:53)-須立山(13:06)-坊主沼(14:00)-甲子山(15:00)-甲子峠分岐(15:12)-甲子峠(15:53)-旧道ゲート(17:10) 自転車/音金公会堂(18:00)