2016年5月5日 曇り、夕方晴れ
奥穂アタック。 朝テントから顔を出せば、外は新雪で真っ白
チャンスをしばらく待つが強風とホワイトアウトのため断念、奥穂敗退
風はまだ強く、ガスで山頂は見えないがアタックチャンスを求めて穂高岳山荘を目指す。上がった稜線は小屋から離れていたが、発電機(実際は雪かき機)の音を頼りにたどり着く。小屋前には、こんな風とガスの中、警備隊員が待機して登山者に話しかけてくる。「今日奥穂に上がった人はいない」。暗に行くなと行っている。 天気待ちをしてチャンスが有ればと答えて小屋に入る。
ボーター1名、スキーヤー1名が居るのみで閑散としていた。他の先行者2名とは先ほどすれ違ったので4人で貸し切り。ゆっくり食事をしてチャンスを待つが一向に晴れる気配はなく、警備隊員に告げて下る。
小屋下の急斜面は昨晩の湿雪と、古いカリカリに凍った雪のミックスした三様の急斜面なので慎重に。
下ってしまえば東側は晴れ渡って良い天気。 テント場周りを散歩したり、ビールを飲んで暇つぶし。穂高岳山荘に貼りだされていた天気情報では明日は午後から風雨とあったので、本来なら今日中に横尾まで下り槍を目指す予定だったが、どこも登らず敗退を決めた。 皮肉にも16時頃から晴天に、ただし稜線は雪煙が舞っており厳しい状況のように見えた。 対照的にテント場は風もなく穏やか。テントの入口を開け、星を眺めながら就寝。(明日に続く/この記事は当日日付に遡って帰宅後掲載)