新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

針ノ木雪渓から蓮華岳

2018年7月14日 快晴

扇沢から針ノ木雪渓を詰めて蓮華岳に行った。蓮華岳の稜線はコマクサの大群生地だった。 開けた草原に出ると雪渓が目に飛び込んでくる IMG_5830.JPG

雪渓末端でアイゼンを履く IMG_5832.JPG

雪渓下部半分(上は左にカーブしており見えない IMG_5835.JPG

小屋下は急傾斜 IMG_5836.JPG

水晶岳と赤牛岳の稜線。右に読売新道の尾根 IMG_5845水晶赤牛.JPG

蓮華岳と思ったピークからの蓮華岳。きれいだが遠いなあ。 IMG_5846蓮華岳.JPG

蓮華岳から白馬岳・鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳後立山連峰の稜線が見渡せる IMG_5860爺鹿島槍.JPG

前穂、吊り尾根、槍ヶ岳 IMG_5864.JPG

コマクサは偽蓮華と蓮華岳間に群生(一番株数が多い) IMG_5849.JPG

チングルマ鹿島槍 IMG_5851チングルマ.JPG

ミヤマダイコンソウ IMG_5852ミヤマダイコンソウ.JPG

イワギキョウ(数は少ない) IMG_5853イワキキョウ.JPG

タカネヤハズハハコ(ウスユキソウ属ではないんだそうだ) IMG_5865タカネヤハズハハコ.JPG

ミヤマリンドウ。花びらが6枚ある(ふつうは5枚) IMG_5866ミヤマリンドウ6枚.JPG

午前中に天場はいっぱいに IMG_5871.JPG

雪渓までの林道歩きは暑かったが、雪渓端に来ると雪面を吹き下ろす冷たい風で寒いくらいだった。雪渓下部ではずっと涼しく快適に登れたが、上がるにつれてそよ風の温度が上がり標高が上がっているのに涼しさが低下して暑くなる。 雪渓は小屋下までつながっていて楽しい登りとなった。 

小屋に荷物をデポして蓮華岳に向かう。 急登を一息登ればたおやかな砂礫の稜線。 よく見れば一面がコマクサだ。 小さな株が足の踏み場がないほどなので、どこでも歩ける広い稜線だが、コマクサを踏まないよう道を忠実に辿る。最初のピークを蓮華岳と思っていたらはるか彼方に本物のピークが。稜線からの眺めは素晴らしく、後立山、剣、立山、赤牛、水晶、槍穂高が眺望できる。

雪渓の下りは小走りが楽しい。表面が腐っているのでスプーンカットを使って踵のキックステップが良く決まる。下部の中央付近の急傾斜は日当たりの関係か表面が固く、滑って転ぶと止まらず、ピッケルの滑落停止でやっと止まった。同行者に見られたかと上部を見れば、ちょうどその斜面がガスに包まれていて、威厳を保つことができた。夏の雪渓下りは実に楽しい。 

早朝(4時半)についたのに扇沢の無料駐車場はほぼ満杯で路肩に車があふれていた。有料駐車場も山支度をしているうちにほぼ満車となった。ほとんどはダムに向かうトロリーバスに並んでいた。梅雨の明けた3連休の山は混み混みで今まで避けていたが、マイナーなルートは比較的空いていて、天気に恵まれて楽しかった。 ほとんどの方がストックだが、滑って転んだ時のことを考えればピッケルの方が絶対安全だ。転んでも止められるので、滑ることを気にせずサクサク下れ危険地帯もスピーディーに通過できる。