新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

こんな山パンツが欲しい

2020年5月3日 晴れ

昨日に続き今日も夏日になりそうだ。連休はいつも荒天がやってくる記憶があるが、今年はいつになく穏やかな天気が続くのが悔しい。 もう3年位前から探しているものに「パンツ」がある。お気に入りのパンツが穴だらけになっているからだ。代わりが欲しいが、同じデザインのものがない。お気に入りのデザインはなぜ消えたのか?

お気に入りのパンツは写真右側 IMG_8563.JPG生地の伸縮性はないが巧みな縫製で動作の邪魔になることがない。

側面はこんな感じで、見た目あまり変わらないように見えるが。 IMG_8566.JPG

サイドポケットが大きくて、マチがついているので使いやすい。IMG_8564.JPG

膝部正面:伸縮性がないので縫製に工夫があり、かなり手間がかかりそうだ。IMG_8565.JPG

膝部の側面IMG_8566側面.JPG 生地が丈夫で通気性があり、かつ防風性もよく、インナーの工夫により厳冬期でも天気が良ければオーバーパンツが不要で、汗の抜けが抜群に良い。

一方現在巷によくあるデザインは左。数年前からストレッチ性のあるパンツが全盛で、うたい文句につられて購入した。確かに伸縮性は抜群だが、だからと言って行動性能が優れているわけではないと感じる。割とぴっちりしているので、伸びるとき抵抗になるのは間違いない。(戻るときにはちじんで筋力サポートしてくれるので差し引きゼロなのだろうか)。汗かきの自分にとって蒸れやすい感じがある。なのでサイドに通気口があるのだろう。

最大の欠点はポケットが使いにくい事。生地を伸ばして物が入るので、着心地が悪くなるし、物の出し入れがしにくい。懸命に探しているがマムートでも現在は同じデザインがない。いったいこの昔のデザインのどこに不具合があるというのか。自分の感覚がおかしいのだろうか。性格の悪い私は、伸縮性の記事はユーザーの利益もあるが(私にはない)メーカーの縫製手間削減に"より"メリットがあるのではないだろうかと疑ってしまう。登山用ではなく、仕事着屋さんを探した方が良いのかもしれない。問題は田舎の仕事着屋さんはいまだに作業着一辺倒で、都会にあるお店のようなタウンウエアにも転用できるようなものは置かれていない現実がある。

生地についてちょっと調べてみた。お気に入りのマムートはポリエステル。もう一方はナイロンとポリウレタン(10%)。 ポリエステル繊維の性質 ・耐久性が高い(縮み・型崩れが起きにくい、熱に強い、虫に食べられないといったあらゆる面での耐久性)・速乾性がある(吸水性がない)・耐候性に優れている・軽い・シワになりにくい・汚れを吸収する特性がある・防火性がない など ナイロンの性質 ・摩擦に強い・軽い・伸縮性に優れている・繰り返し変形に強い・吸湿性が低い・熱に弱い・日光に当て続けると日焼け変色が起きてしまう。ポリエステルに比べると吸水性が高く、水を吸った際の性能も変化しやすい など ポリウレタン ・伸縮性に優れる(他の繊維にはないほどの)・耐熱性がある・強度もそこそこある・経年劣化で寿命があまり長くない(衣服に使われるポリウレタンの寿命は、おおむね製造されてから2~3年といわれている/使い始めてからではなく製造日から)。 繊維については以下のサイトを参照させていただきました。 無料型紙と通販のサイト nunokoto fabric( https://www.nunocoto-fabric.com/ ) 「砥石」と「研削・研磨」の通販サイト( https://www.toishi.info/ ) 補足  パンツが穴だらけの責任は、恥ずかしながらすべて私にあります。へろへろになってのアイゼン歩行でよろけてひっかけて穴をあけてしまうためです。マムートの責任は一切ありません。このパンツを購入したお店「山游人」さんは残念ながら数年前に閉店したので相談相手が居りません。  伸縮生地はポリウレタン繊維を芯として他の繊維をからませるような布になっているらしく、たとえ10%でも、ポリウレタンの劣化が布全体に影響するようです。お気に入りを長く愛用する(せざるを得ない)私にとっては優しくない仕様です。