2020年8月31日
笠ヶ岳に行ったとき、浄水器を試してみた。沢の水はいままで生で利用していたが、昨年秩父の沢の上流で沢に溺れたキシャヤスデを見てから考えが変わった。浄水器は SAWYER。水は重いので現地調達の利点は大きい。
付属の袋に水を入れ、ろ過機から押し出すだけ。 さほど力もいらない。
帰宅後のメンテとしては逆洗と乾燥
逆洗 付属注射器に水を入れて濾過(FROW矢印)とは逆に水を流す 水の追い出し
原水側の水を追い出す 逆洗と同様作業だが水ではなく空気を通して残留水を押し出す。
十分やったつもりでもしばらく時間をおいて吹いてみるとまだ水が出たりする。中空糸繊維のフィルター内に毛細管現象のように水が残っていると思われるので、出口を下に立てて置く。
この後、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて乾燥させればなおよい。手入れをおろそかにするとフィルターにカビや菌が繁殖するかもしれない。 信頼性 説明があまりなくてわかりにくいが、フィルターの分類としてはマイクロフィルターで、バクテリアは捕捉できるがウイルスはできない。最小0.1ミクロンまで。このような製品の注意点は、フィルター性能はもちろんだが、組み立て後の総合評価だ。中空糸フィルターが規格に合っていても、ボディーとの組み立てにおいて、取り付けの構造や、組み立て精度不良による隙間ができていれば、フィルターを通らない水が濾過水側に漏れる可能性がある。このテストは素人には無理なので、信頼できるメーカーを選ばないと危ない。ウイルスまで心配ならやっぱり煮沸する。
原発事故の影響範囲の山域での使用 :群馬県は福島原発の放射性物質の影響を受けている。そしてこの中空糸フィルターで水に溶けている放射性物質は除去できない。ただし、放射性物質が粘土やゴミに吸着されていれば、間接的にではあるが除去は可能だと考えている。あいにく沢の水などの放射性物質の分析結果が見当たらないし、岩魚やヤマメを出荷している地域であればある程度データがあるが、今回のエリアは全くデータが得られなかった。放射能汚染が心配されるエリアでは沢の水が使えないので飲料水を担ぎ上げる必要がある。
山の先輩がトレーニングで物見山を回っていると聞いて久しぶりに物見山まで行ってみた。朝の門限6:00に間に合うように家を4:00に出る。久々にヘッドランプのお世話になる。
富士見屋さん付近からの眺め 先輩とは逆コースを回ったが、残念ながら一足違い(1~2分)でお会いできなかった。毎週回っているとの事なので、機会はある。