新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

平九郎茶屋でとろろうどん

2021年11月26日 晴れ

今日の自転車トレーニングは最長新ルート、ルート上唯一の休憩ポイント「顔振峠」の平九郎茶屋で大休止。累積標高的にはおおむね中間点。

茶屋からの眺めの一部、西向きの窓から大山から武甲山までの峰を一望できる PB268649.JPG

奥武蔵グリーンラインから分岐する梅本林道の入り口PB268654.JPG

獅子ヶ谷沿いに下ると不動滝と滝不動PB268657.JPG

不動様にお参り&記念撮影PB268658.JPG

さらに下ると龍隠寺(写真は山門)創建は古く800年、曹洞宗関東三大寺の一つPB268663.JPG

太田道灌と父道真の墓がある(道灌は分骨と言われ、墓は暗殺された地神奈川にある)PB268664.JPG

境内には由緒ある龍ヶ谷熊野神社がある。PB268670.JPG 彫刻が素晴らしい 本日のルート 距離43km、獲得標高1,403m 宿谷経由で鎌北湖、そこから奥武蔵グリーンラインに乗って顔振峠に、関八州見晴らし台を通過して飯盛山手前を林道梅本線に曲り龍ヶ谷川沿いに下り、生越長沢線を横切って林道滝の入線から展望峠を越えて龍ヶ谷山をぐるっと回って鎌北湖への道に出て宿谷経由で戻る。ちょっとハード。

林道梅本線

上部は交通量が殆ど無いのかアスファルトの路面は比較的綺麗だが、山側からの小さな落石が転がっているので要注意。里近くになると路面が荒れていて、ひび割れが多く時に穴があるので走りにくい。

平九郎茶屋

90才になるご婦人がおひとり?で開いている茶屋。蕎麦とうどんのメニューがメイン。天気が良ければ茶屋内は陽だまりの温かさ。

龍ヶ谷川

越辺川の支流だが、長さならこちらが本流。落差はないがゴルジュが発達した険悪な部分が多い沢で、名の由来か。主に右岸が切り立っており不動滝も右岸に落ちる枝沢にある。左岸の大岩に名前が付いている箇所がある。

龍穏寺

はじめ天台宗の修験の寺として807年に山伏によって建立されたようで、その後鎌倉時代曹洞宗に改宗しているようだ。最澄天台宗を起こしたのが805年、曹洞宗大本山永平寺が1245年に建立されている。栄えた寺のようだが、明治政府の廃仏毀釈、大正時代の火災によって多くを失ったようだ。彫刻が見事な経蔵と熊野神社が当時の繁栄を忍ばせる。 

顔振峠(こうぶりとうげ、かあぶりとうげ)

龍穏寺が気になって「新編武蔵風土記稿」(1828年成立)を見ると、見出しに「カハブリ峠」とあり、男瀧女瀧の項に「河フリ峠」とある。これが正しければ名の由来は「分水」ということになる。現在の越辺川源流碑は越上山の北麓にある。 越上山(おがみやま) オカミ山、雑木が茂っていて、江戸まで見渡せるとある。奥むさし一帯は「川西材」で有名だが、1828年時点では雑木林が広く分布していたようだ。 それにしても、明治政府の「廃仏毀釈」は多くの仏教文化を破壊したろくでもない政策に見える。明治政府の後押しで仏を駆逐した神は、明治政府に利用され、戦争に担ぎ出されてしまった。タリバンバーミヤンを破壊した時に、なんてことをと思ったが、もっと前に明治政府がもっと大規模に日本で行っていたのでした。龍穏寺のように寺と神社が並立しているのは、地域に守られる理由があってのことではないか。それこそ因縁。