新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

四阿山スキー 上雪に打ちのめされ

2022年2月14日 曇りのち晴れ

南岸低気圧による降雪直後の四阿山は、体力とスキー技術のない者にとっては苦行だった。

登山口、牧場まではU字溝 IMG_0839登山口.JPG

牧場上部から下部の樹林帯(雑木林)IMG_0850牧場から雑木林.JPG

疎林帯からの眺め、IMG_0862浅間山から湯の丸山烏帽子岳.JPG 左端は浅間山(白くて見えにくい)、篭ノ登山、湯の丸山、右端が烏帽子岳

旧道(四阿山直下までの南の巻き道)分岐付近から、牧場、下部樹林、上部樹林IMG_0866.JPG

根子岳分岐からの四阿山IMG_0871根子岳分岐付近からの四阿山.JPG

スキーデポ地(2300mピークの10m下)から四阿山の稜線、ツボ足でIMG_0877.JPG

根子岳と飛騨山地。IMG_0880北ア朝日戸隠妙高.JPG根子岳山頂のあたりが朝日岳、右に飯縄、戸隠、高綱、黒姫、妙高など

山頂と御岳山、乗鞍岳 IMG_0882御岳・乗鞍.JPG

デポ地 帰路はさっそうと滑降のはずがIMG_0888.JPG 

2月中旬はまだ厳冬期、とはいえ気象庁が警報を出すほどの南岸低気圧が2度も通過して、おおむね60cm位の新雪があった。新雪だが上雪、いわゆる湿雪(重い雪)。登りは先行者のトレースに助けられたが、結構足に来た。2300mのピークから先はスキーではちょっと危ないので、ここで引き返そうかとも思ったが間近に見てしまうと行きたくなってツボ足で。スキーデポから山頂までは距離320m標高差65m。わかんのトレースがあったが登りに45分かかって体力も消耗。本日第2登。下りは自分のツボ足トレースがあるのでサクサクと15分。デポ地に戻ると自分のスキーだけが待っていた。

さてさっそうと滑降のはずが遠い昔のゲレンデスキーヤーには脚に余る雪質、おまけに登りで体力を使い果たし、スキー板をコントロールするだけの力がなかった。スキーの下りは通常1時間ぐらいの所、倍の2時間かかってしまい、大転倒も3回。他の2名はそこそこのシュプールと重い雪をえぐり取ったような力強いシュプールを残していた。平日の人が居ないときで良かった。適当な斜面でピットを掘って雪の層を確認するつもりでいたが、その気力もうせて重いだけの道具となった。

このエリアのスキーは、下雪の季節に限る。ヘタレスキーヤーにはザラメもいいかも。

上雪、下雪 南岸低気圧による雪と季節風による雪の両方が降る長野のエリアでは、南岸低気圧の雪を「上雪」、季節風による雪を「下雪」と呼ぶそうで、上雪は湿って重く、下雪はサラサラのパウダースノーなんだそう。日本海から一山超え、かつ南岸低気圧の降雪がある地域限定の呼び方らしい。