新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

丸ツヅク山と矢平山 梁川駅から四方津駅

2024年1月27日  快晴

 

梁川駅から寺下峠への登山道は、かなり荒れて崩壊部もある。ザレた斜面が滑りやすい上に多量の落ち葉が堆積し危険な場所をも隠している。特にトラバース。

大地峠から四方津駅の道も今はあまり利用されていないようだが、かつては秋山川沿いの集落と甲州街道沿いの集落とを結ぶ生活道路であったらしく、踏み跡は深い。標高660m付近(峠から80mほど下った地点)には信玄公が休んだといわれる「御座式の松」があるほか、付近に3体の石仏もある。四方津側の入り口には大小の石碑があり、小さい方は「馬頭観音」と読めるので、馬などに積んだ荷物も往来していたことがうかがえる。

国土地理院地図には、秋山川沿いの小和田から神田木沢沿いに大地峠方向に伸びている破線がある、稜線下80mほどで消滅しているが、これが昔の大地峠越の路ではなかろうか。残念ながらGoogleで確認すると林道として拡幅されたのち放置されたようになっていて昔を偲ぶことは難しそうだ。峠から四方津側だけが昔の面影を残して残り、石仏が今も時折通る登山者を見守って、その役目を果たしている事を楽しんでおられるようだった。

残念なのは途中を横切る林道だ。(国土地理院地図になはない。梁川の登山口に通じている)。林道脇には休憩所があるが、今は風化して使えない。この林道はしばらく登山道と並行していて、風情を大きく損ねている。

 

民宿やまみちが目印、登山道は奥の電柱の先。左から下ってくるのは林道IMG_2644

のどかな風景IMG_2645

登山道。左にあるのは沢水の水道タンクIMG_2646

危険な沢沿いの道、落ち葉の下は崩れる斜面となっている、たぶん登山道IMG_2650

沢を離れるとザレの急斜面。ロープがあるが古くて不安IMG_2670

丸ツヅク山山頂IMG_2689

矢平山に向かってIMG_2691

なかなか厳しい・楽しい登り。日和田山男坂よりかなり急IMG_2703

矢平山山頂 東西に広いIMG_2706

御座敷の松(松自体は植え替えられている。)IMG_2724少し離れて石仏(観音様?)IMG_2727さらに下ってもう一体の石仏。通行する人の無事を祈っているようだIMG_2729かなり下って、落ち葉に埋もれそうな石仏。起こそうと思ったが予想外に重く、このままでいいんだといっているようIMG_2733馬頭観音。右の小さい方の文字に「馬・・・」大きいのは何だろう。道を挟んで小さな神社があった(地図に⛩記号無し)IMG_2737

御座式の松より少し上で横切っている林道。正面が休憩所IMG_2721

舗装林道は、登山口の「民宿やまみち」先の舗装道路に繋がっている。(ログ、林道AとB)約6.5km、1時間半ほどなので山道に飽きたのなら下ってもよいだろう。駅まで早く着けるかは微妙なところ。

ログ矢平山ログ


梁川駅(08:00)-寺下峠(10:50)-丸ツヅク山(11:16)-矢平山(11:54/12:20)-旧大地峠(12:34)-大丸(12:53)-林道横断点(13:05)-御座敷の松(13:28)-川合峠(14:37)-四方津駅(15:07)