新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

家の串東尾根(武尊山)の飴と鞭

2020年4月9日 曇り/晴れ

昨年から機会をうかがっていた家の串東尾根、期待通りなかなか楽しい尾根だった。残念ながら体力的に沖武尊まで届かず、家の串東尾根のピストンに終わった。

駐車スペース 01P4096636.JPG逢瀬橋の手前に小水力発電所がある。西俣沢沿いの林道はゲートが閉じている。ゲート前に数台のスペースがある。(ゲートをふさがないように駐車)

西俣沢沿いの林道は山側が高い崖になっているが、小沢添いに尾根に乗れる(尾根には林道跡が奥に続いているので利用する) 02P4096637.JPG

林道は間もなく消え、冬靴で落ち葉の鹿道斜面を登る。尾根上は標高1300m付近から雪になる03P4096645.JPG

標高1700m付近から雪庇帯になり、家の串の急登基部まで続く(写真は下山時)04IMG_8501.JPG

雪庇の奥に前武尊(写真は下山時)05IMG_8473.JPG

1850mピークのダケカンバの大木(写真は下山時)06IMG_8502.JPG

核心部は3パート、正面の黒い部分が第2の最難所(写真は下山時)07IMG_8493.JPG

小雪庇を乗り越える 第一08P4096662.JPG

キノコと藪のリッジ状の 第二09P4096666.JPG

最後の急登 第三 (写真ではなだらかに見えるけど)10.JPG

家の串山、広い山頂11P4096673.JPG

家の串山頂から中ノ岳と沖武尊12IMG_8489.JPG

家の串山頂から笠ヶ岳至仏山方面 13IMG_8488.JPG 家の串尾根は1300m付近と2000m付近を除けばなだらかで、ブナやダケカンバの大木が多い綺麗な癒し系の尾根だ。1350mから1450m付近は特になだらかで、登るのも下るのも気持ちが良く、ここで数日間過ごしてもいいと思わせる場所だ。あまりに広いので下りでは迷いやすく2度のルートミスをしたが、この区間だけ樹幹に微かな赤ペンキがあり助けられた。

中間部は雪庇が発達した長い道のりだ。ルートの樹林際には波板状の段差が続き思ったより消耗する。核心は1940mからの標高差100mで、3段構成になっている。通過に手間取ったが、緊張感ある楽しい場所だった。

武尊山は地図で確認すると、どの方向から登っても標高2000m前後に急峻な地形がある。前回の須原尾根の鎖場と今回の家の串尾根、川場剣ヶ峰、獅子ヶ鼻山なども崖がある。

沖武尊まで往復するつもりだったが、核心部の下りを考えた時、消耗した状態ではちょっと心配だったため、また核心部で満足したため、そして家の串山に敬意を払う気持ちも沸いて、ここまでとした。幸い山頂は広く風も当たらない場所だったのでのんびりできた。コンロを持参しなかったことをちょっぴり後悔した。癒しも厳しさもある言わば飴と鞭だが両方とも好物。今回もピッケルを使用したがアイゼンの出番はなかった。

ログ 家の串尾根.jpg 逢瀬橋(5:50)-P1555(7:45)-P1901(9:30)-家の串山(10:50/11:15)-P1901(12:10)-P1555(13:00)-逢瀬橋(14:00)