新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

肩腱板断裂の入院・手術 果して山に復活できるのか?

2020年1月27日 曇り 7℃

年末からの厳しい寒さに期待した冬がここにきて腰折れ状態。大雪の日本海側も例年よりやや少ない見込み、それ以外の山では雪が少なく、期待外れの冬となった。行けなくても気になる気象。

 

入院と手術の経過(おおむね好調と思われる)

20日(手術27時間前)

・午後に入院、本人認識用の腕輪をつけられる。

・病院着に着替える

・装具のサイズ合わせを行う。(装具屋さん)

・シャワー室で右肩周りを剃毛後シャワーを浴びる。

・諸注意事項や、洗面所などの案内、着替え、準備品のチェックなど。担当スタッフ(主治医、担当医、麻酔医、薬剤師、栄養士、担当看護師)の訪問など、なかなか忙しい。

・先生から手術の説明を受ける(立会人/通常家族が必要)

装具IMG_2711 1.jpg

 

21日(当日)

・水分補給飲料を飲む(12時からは水分も禁止)

・朝、早々と点滴の針をつける。

・監視カメラ付きの病室に移動。6人部屋

・お呼びがかかり手術着に着替える(パンツとズボンはそのまま)

・T字帯、紙おむつ、バスタオルを渡す

・ストレッチャーに寝る

・肩の局所麻酔、長い針を首すじからいれて麻酔液を注入。手がしびれる

・パルスオキシメータが付けられる

・点滴が付けられて、手術室に移動する

・酸素マスクをつけられる

・麻酔を入れますよーと言われて意識が遠のく

 <手術は3時間くらい>

・朦朧状態で麻酔から覚める

・病室に戻される。点滴、酸素マスク、パルスオキシメータ、尿の管、術部からのドレン管とパックが付いている。

 

局所麻酔のお陰で傷の痛みは感じない。いろんなものと装具が付いているので身動きできない。麻酔の影響か少し気持ち悪い。この状態で朝を待つが何もすることがないので比較的楽。

朝これを飲むIMG_2714 1.jpg

点滴の針。プラスチック針を入れっぱなしにするIMG_2715.JPG

 

22日(手術翌日)

・両腕がふさがっているので足から採血。痛い

・酸素マスクとパルスオキシメータが外される。

・頃合いを見て尿の管を外されてすっきりする

・車付き点滴保持具がおかれるので、歩けるようになる

・局所麻酔が切れて傷が痛くなるが、点滴に鎮痛剤の装置があり増量ボタンを握らされる

・昼から食事が出るが、ほとんど食べられなかった

・鎮痛剤の増量ボタンを押すと極端に気分が悪くなることを告げると、点滴が外された

 

この日、夕食は普通にとれたが夜になって痛みが増して眠れず、つらい一晩になった。鎮痛剤を増量すると気持ち悪くなるので、痛い方を選択

 

23日

・午前中に肩のドレン(血抜きの管と、血の袋)が外される(とてもグロいので映像撮らず)

 

相変わらず痛いがドレンが外れて身軽になり、気分は良い。夜は若干痛みが弱くなったので数時間は眠れた。

 

24日

痛みが改善し、じっと寝ていればほとんどい痛まない。本を読む余裕ができて退屈せずに過ごせて快適。

 

25日

・朝採血、肩のレントゲン撮影

・肘のリハビリについて指導がある

 

夕方医師が来て、検査の結果問題ないので明日退院と告げられる。

 

26日

めでたく退院

 

今後

来週診察、経過が良ければ抜糸される。内視鏡だったので穴の跡が5つあり、その穴が縫合されているのだろうが、自分では見えない。どこまで筋力(腱強度)が復活できるか=どんな山行ができるようになるのかは不明。

 

現在行うリハビリはボールにぎにぎと、肘の曲げ伸ばし

ボールにぎにぎ。装具にボールをつけられる。IMG_2748.jpg

二の腕の血流滞留防止。怠ると稀に最悪腕が壊死との事

肘の曲げ伸ばし。IMG_2742 1.jpg装具から腕を出す。手のひらを上に向ける

肘だけ曲げ伸ばし、特に伸ばす方を重視IMG_2743.jpg

肩に負担をかけてはいけない。装具の外に腕を出すのが痛いし怖い。たった一週間なのに肘が固くなっていて、以前のように曲げ切らないし伸びきらない。無理に伸ばそうとすると、肘関節に激痛。動かさないだけでこうなるとは思わなかった。日頃の生活で動かさない部分も同じ現象が起きて可動域が狭まってゆくのだと改めて認識。筋力維持の運動も大事だが、可動域の縮小予防もかなり重要だと再認識。

もっと楽しいレポートになるはずだったが、左手だけでキーをたたくのが苦痛で気が回らないし、小心者に付き回復到達レベルが気になって明るくなれない。

肩鍵盤は肩甲下筋腱(けんこうかきんけん)、棘上筋腱(きょくじょうきんけん)、棘下筋腱(きょくかきんけん)、小円筋腱(しょうえんきんけん)の4本で、通常は棘上筋腱の損傷または断裂で、今回は断裂と思っていたが、手術を始めてみると残る3本のうちの1本も切れかかっていたのが分かり、そっちも縫ったそうだ。腱のトラブルには加齢要素も大きいので、今回治療部以外もそれなりに劣化しているとすれば、筋力が維持できたとしても今までできていた山行形態を維持できるか怪しくなる。

リハビリは来週からなので、その様子はまたご報告。