新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

竜バミ谷 真冬の沢登り

2022年1月31日 晴れ

毎年この時期になると気になる竜バミ谷、冷え込みが厳しい今年がチャンス、雪もほとんど降っていないので好条件。 この谷は初心者グレードなので凍っていればすべての滝が登攀可能だ。垂直部分があっても数手で超えることができるし、避けることもできる。氷は比較的薄いので崩壊リスクを判断できることが必要だと思う。氷結は下流域ほどよく、上流部は開けているので日が差して氷結が甘い、おおよそ標高1400mを超えると氷が途切れてしまっていた。

竜バミ谷出合の一ノ瀬川本流の滝(竜バミの滝) P1318945出合滝.JPG

河原は半氷結状態(奥は幅広5m、右半分が氷結)P1318946.JPG

ちょいゴルジュ先に精錬場の滝が現れる P1318958精錬場.JPG

1400mより下の主な滝(高さ4m~12m)は17滝あり、今回は釜で取り付けなかったり、日が当たって凍っていない滝を除く15滝が登攀できた。中でもこの谷最大の下駄小屋ノ滝は前回(2014年)氷がつながっていなかったので登れなかっただけに、今回登ることができたのがうれしい。

下駄小屋の滝 P1318964下駄小屋の滝.JPG

末広がりのナメ滝P1318970末広がりの滑滝.JPG

この沢で一番立ってる曲り滝P1318975曲り滝.JPG

取り付けない8m滝(前回も) P1318989_8m.JPG

上部は倒木帯もある P1318996.JPG

終了点は笹が激減して見通しが良い広場になっていた。 P1318997.JPG シカの食害だろう残った笹も上部を除き葉がない。

今回は不運が重なった 財布を忘れて30分のロス。一ノ瀬林道は入り口から通行止めで片道3km歩く羽目に。渡渉時沢靴を履く、渡渉後帰りに回収するため対岸に投げたら片方飛距離が足らず、ぐるぐる浮いていたが、回収時には発見できず。入渓点でアイゼンを装着中にプラバンドが切れて使用不能になった。おかげで、登攀用アイゼンで終始行動する羽目に。 それでも凍った谷は美しく、この時期他に来る人も居ず静か。周囲の木々は葉を落として梢越しに見通しが良く、少し積もった雪は日が差さない谷底を明るくしている。風も来ない。厳冬期とは思えない快適さがここにあった。

コースタイム 一ノ瀬林道入口(7:25)―竜バミ谷出合(8:06)―大常木林道(12:50)―三ノ瀬集落(14:06)―石楠花橋(14:35)―一ノ瀬林道入口(15:30)