新緑のこもれび

日和田山や奥武蔵、時に遠い山をあるいた足跡

黒姫山の池巡り

2023年7月3日 曇り→晴れ→霧

梅雨晴れが3日ほど続いて絶好のお花見山行日和になったが、諸般の事情で都合がつかず、この先も多忙なため、急遽ストック計画から現在の体調に合っている黒姫山に。

 

初見なので、表登山道から点在する池を回れるルートとするが、新道が一押しらしい事を帰宅後知った。

 

表参道。町民の森からスタート

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林道を4回横切って大きなブナの森に入る。霧が立ち込め幻想的IMG_0820

七曲りに差し掛かると、いままで平坦に近い登りから少し急になるが、身構えしていたほではない。「七曲り上」の標識前で小休憩。ここで休んで正解、ここから先が急登となり、上部はゴロゴロ大岩と木の根が待ち構えていた。これを耐えると外輪の一角に上がる。

樹間から小さな池とその背後に高妻山が、その後ろに雪のある北アルプスが覗く。(小さな池は大池、その右下が七ッ池の笹原と後日確認)

IMG_0828大池高妻山

平坦になった樹林の道を少し歩けば黒姫山山頂IMG_0835

南は雲海、北側が晴れているが樹木の陰、そのはざまに高妻山と後立山の白馬槍方面が白いひだの美しい山容を見せているIMG_0833.JPG

山頂から西に延びる外輪にしらたま平と呼ばれる、恐らく黒姫山で最も楽しい稜線が見える。だが今日は北に下って池巡りIMG_0839

峰の大池分岐から大池に下る道は、ぬかるみと大岩を超えたり縫ったりのアスレチック的なルート。 IMG_0845.JPG

七ッ池は草原に池塘が散らばって尾瀬的な風景かと思ったが、背の低い笹に覆われていて、その中に池が点在する。高層湿原と違って泥炭層が見えず、水は澄んでいて綺麗だ。笹の下から流れる水音に耳だけ涼しい。IMG_0847七ッ池

笹にワタスゲ池塘の珍しい組み合わせ。カエルの声を聴きながらのんびりできるベンチが欲しい。IMG_0851七ッ池のワタスゲ.JPG

池の南側にルートから少し外れて壊れた道標があり、スキー場、大池、黒姫山の3本が落ちていた。杭にどうついていたかわからないが、山頂に直登する道があったのかも。IMG_0850七ッ池から黒姫に登る道があった?.JPG

戻って大池、鴨の親子が泳いでいた。黒姫山は木の陰、この池の周りも笹の湿地IMG_0859大池と黒姫山

西登山道はぬかるみと大岩と急登で結構厳しいが、オサバグサが群生していてなかなか見事。時期としては1週遅かったかもIMG_0844オサバグサ.JPG

 

湿地を期待して大ダルミを通過したが、廃林道のような何もない場所、かつてはここまで車で入れる林道だったのか。新道分岐から古池への道に入ると再び登山道。散策道と岩と根の急な部分とが交互に現れる。ブナの林に癒される

 

古池の花の季節は終わってアザミだけ咲いていた。古池は西側に護岸と堰が造られていて、溜池としての役目があるようだ。後ろの外輪はしらたま平だろうか。IMG_0876古池と黒姫.JPG

種池、干ばつの年には、この水を戸隠神社に奉納して雨乞いを行うのだそうで、一角にしめ縄IMG_0883種池

ぐちゃぐちゃした道を大橋登山口まで下り、デポした自転車で町民の森に。殆ど下りの道なので快適に下れると思いきや、向かい風が終始強く、下りでも漕ぐ羽目に。世の中そんなに甘くない。

テンクラ天気予報で前日までは登山日和だったが、当日確認するとなんと午前中不適の荒れマークに変わっていた。動揺したが行ってみないとわからない事もあり、とにかく出発。結果9時ごろから雲が取れ(雲海を抜けただけ?)稜線は晴れていた。下山途中から曇り、自転車こいでいる時に霧に包まれるような変わりやすい天気、梅雨時の天気の見極めは難しい。実施判断に寄与したのは「SCW - 天気予報 / 観測情報」

 

ログ黒姫ログ.jpg

コースタイム

苗畑登山口/町民の森(07:00)-シナノ木(07:55)-日ノ出岩(8:45)-黒姫山(10:20)-大池(11:08)-七ツ池(11:17)-大池(11:24)-天狗岩(12:00)-笹ヶ峰分岐(12:17)-新道分岐(12:53)-古池(13:35)-西登山道入口(13:54) 自転車:12km 28分 累積標高+47m

七ッ池の旧道

国土地理院地図に記載はないが、山と高原地図妙高・戸隠・雨飾には、うっすらと道跡のような線がある。七ッ池の「ッ」の「ノ」部分の下の先端部。

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そういえば、獣道のような跡が黒姫山方向についていて、その先の山腹が山頂直下から崩壊していた(Googleでも確認できる)。これが旧登山道ではないかと。なお、この崩壊は冬はスキーの滑降ルートとなっているようだ。